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#13 地上最強の山男・・・・安藤さん!!!

 人として、男として生まれたのなら、誰しも一度は憧れた高み「地上最強」。しかし、それが夢物語であることに気づき、いつしか最強の座を諦めそれぞれの道を歩く。
 そんな社会の渦の中、諦めなかった偉大な馬鹿野郎共の戦いの日々を描いた超人気漫画・刃牙シリーズ。

 作中で「地上最強」を冠する最狂の生物は、言わずもがな主人公範馬刃牙の父親範馬勇次郎である。その強さは、もはや我々一般人には計り知れない領域にある。彼が最強であることに異を唱える者など、この地球を隅から隅まで探し回っても見つからないだろう。

 そう、たった一人を除いては。

 
 その男を知らない者の方が多いだろう。
 しかし、一度知ったら最後。その名を聞くだけで背筋は凍り、瞳孔は極限までかっぴらき、冷汗と脂汗と小便が足下に流れ溜まり、指の一本さえ動かすことが出来なくなる。

 そう、その男の名は

安藤玲一!!!

 そこのお嬢さん。泣くのはまだ早いですよ。

 飛騨の山小屋に暮らす山岳監視員安藤玲一。2メートルを超す巨漢は怪物夜叉猿と比べても遜色ない。勇次郎とは旧知の仲であり、幼き日の刃牙が特訓をした際に世話をしていた。

 刃牙シリーズの登場人物は、みな常識外れの逸話を持つ。
 個人として大国アメリカと友好条約を結んでいる勇次郎。囚人でありながら刑務所出入り自由の権利を持つミスター・アンチェインことビスケット・オリバ。素手喧嘩(すてごろ)一本、その握撃で人体すら破壊する花山薫
 凄すぎてもはや笑ってしまう。おふざけが過ぎるのでは、という伝説が尽きない中、山男・安藤さんの伝説は

ツキノワグマを素手で倒せる!!

 いかがだろうか。ヒグマではなくツキノワグマ。いや、確かにめちゃ凄いんですよ。ただ、彼が出ている作品は刃牙シリーズなのだ。戦いの限界に挑み、人の域を超えようとしている化け物揃いのストーリーにおいて、これほど人間を感じられる武勇伝があるだろうか。初登場時はデカいし山に住んで世捨て人感あってめちゃくちゃ強そうだったのに。

 いや、まだだ。まだ安藤さんの超人エピソードはあるはずだ。きっと物凄くドでけぇエピが。

 
 我々スタッフが、一生懸命、一生懸命探しました。。。
 そしたらね。。。見つかりましたよ。。。

 
 これが、安藤さんの恐ろしさだッ

・斧の一撃で丸太を真っ二つにできる
・熊肉の付け合わせは山葵
・夜叉猿と遭遇した刃牙を助けに颯爽と現れる「刃牙ィッッどいてろォォォ」
・返り討ちにあう
・夜叉猿に右手指4本食いちぎられる
「刃牙ィィッ助けてくれェェッッ」
・腸も掴み出される
・その後応急措置としてタオルを噛み、腹に大量の火薬を盛って焼いて消毒
・タバコはフィルターに楊枝をさしてギリまで吸う
・流石にホッキョクグマは倒せない

 なんと超人的なのだろう。特に爆発による消毒は彼の国家錬金術師ロイ・マスタング大佐も驚きだろう。

 恵まれた体躯に人知を越えた怪力、仲間の危機を察知して助太刀に参るその男気のみならず、医学にも精通する広範な知識、嗜好品を無駄にしない生活術、そして何より無理だと思ったら素直に助けを求めるという謙虚さ。
 安藤さんは、現代において理想的な男の条件を揃えに揃えている完璧な人間なのだ。

 
 強さとは、なにも単純な戦闘能力だけではない。脳筋戦闘化け物が暴れ狂う刃牙という作品において、そんな多角的な視点から男の生き方を教えてくれた安藤さんこそ、ある意味最強なのではないか。私はそう思うんですよね。

 

 ちなみに私は、安藤さんはチェリーじゃないかと睨んでいます。根拠はないです。

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