ゆっくりとサヨナラを唱える
自己紹介からしばらく経ってしまいました。
何を書こうかと思っていましたが、まずは先日あった仕事の話を。
同僚さんが退職することがわかりました。
本人から告げられました。
「わたし会社辞めます!」
仕事終わりの連絡用スカイプでその一言を告げられた瞬間、動揺して胸の鼓動が聞こえたのがわかりました。
「おい、まだ何も返せてないぞ!」
彼女は私の入社以前から会社のサイト編集や運営を担当していました。
センスもいいし他の人には持っていないマネジメント能力も備わっていたように思います。別部署なので少なくとも端から見た私にはそう写った。
いや、あったに違いない。
デザインスキルもあったので手掛けたサイトページは次第にアクセスが集まり、コンテンツも面白く注目されていました。
それに対し私はサイトのショップコーナーに入った注文に対し発注をかけたりするだけの立ち回り。
コロナ前は事業部全体で食事に行ったり、皆でカラオケに行ったりしたこともありました。
カラオケでの私は酔いの勢いに任せフレディーマーキュリーのものまねで笑かすことぐらいしかしてなかったように記憶をしています。
皆でお腹を抱えて笑ってくれたのはいい思い出。
最近は体調を崩し仕事も休みがちでした。
コロナ禍ということもあり無闇に食事の企画も出来ない中でこの退職宣言。
「tetraさん。残る部署の子たちをお願いしますね!」
そう締めくくられてスカイプ上のやり取りは終わりました。
頼ってばかりでほとんど恩を返せていない。
せめてもの罪滅ぼしではないが、残り少ない日々の業務を全うしていこう。
最近は川上弘美さんのエッセイが好きです。
そのタイトルになぞらえて。
私はゆっくりとさよならを唱えた。
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