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「性嫌い」だった僕がALLYになった話。

僕は「性嫌い」だった。
「性」に関わるシーンがTVで出てくる度に恥ずかしい気持ちになったり、見たくないと思ったりした。

同じような感覚を覚えた人も多いだろう。
僕もその1人だ。

触れるのも嫌だった「性」のはなし。

ALLYの僕は、文章を通じて活動を行なっていく。
そもそもALLYとは何か、ジェンダーとは何かについて書いこうと思う。
※主にストレートを対象にしている

僕はALLYになった。

「ALLY」とは「LGBTQ+の活動などを支援するストレートの人」のことだ。「ストレート」とは、一般的に「男性/女性」と呼ばれている人たち。

全く性の問題に関心がなかった僕だったが、ある出来事をきっかけにALLYになった。

それが、大学で受けたジェンダーに関する授業だ。
その講義では性別の考え方、性的指向の多様性など、自分の中の常識をすべて覆すような情報で溢れていた。

あまりにも大きな衝撃を今でも鮮明に覚えている。
そのくらい、自分は偏見の沼にハマって生きてきたのだと思い知らされた。

ジェンダーに関して興味を持つようになり、様々な書籍を読んでは、自分の知らない世界を吸収していった。

また、その衝動が行動に移り、LGBTQ+の就労支援を行なっているベンチャー企業にジョインしてイラストを通して偏見の解消に努めた。

このように、自分の知らなかった世界を多くの人に知ってもらいたくて活動するようになったのだ。

「性」についてタブー視されている社会

「性」について、「下ネタ」として軽く扱うこともあり、日常に融けこんでいる。

その一方で、よりディープな「性」の話に関しては、日本はかなりタブー視していると感じる。

例えば、僕の経験だが、高校の保健の授業では性器や避妊の項目になると先生はあまり語ってくれず、各自プリントの穴埋めをしていくだけだった。
また、ゲイやレズビアンについても語られることはなかった。

「性」は腫れ物扱いであり、触れてはいけないという暗黙の了解がある。

ところが、「性」に対して積極的な教育を行なっている学校があったり、ジェンダー・LGBTQ+がSDGsの文脈で語られたりすると、かなり話題になる。

本来、当たり前であっても良いことが、触れてこなかった世界なので、前面に出てくるだけで「衝撃」になるのだ。

実に不思議な社会だと思う。
ジェンダーギャップ指数が低いのも納得。

性に触れると世の中が180度変わる

「性」について学んでいくと、自分の見ている世界が180度変わる。
例えば、大学に入って授業を受けるまでは、「男女」の2つの性別しかなく、「オカマ」や「オネエタレント」はテレビの向こうの世界だと思っていた。自分の生きている世界と切り離されていたのだ。

しかし、ジェンダーの授業を受けて、その価値観がひっくり返った。
授業では、「性自認」「身体的性」「性的指向」「性表現」の4つの要素から自分の性のあり方を表すと紹介されていた。

今でもその時の衝撃を鮮明に覚えている。

上記の要素で考えれば、性のあり方は無限に近い数だけあることになる。
なんて自由な世界なんだ、と思った反面、なんて偏見の強い世界を見ていたんだと思ってしまった。

この体験・衝撃から、僕のALLYの活動は始まっている。

これからALLYになる人へ

ALLYになることは難しくない。
まず、「性」に向き合い、ジェンダーを学び、LGBTQ+について知っていけば良い。

それだけも世の中の見方は180度変わる。
また、自分はALLYだ、と表明していると性的マイノリティ人にとっても「この人となら気兼ねなく関われるかもしれない」と思ってもらえるはずだ。

性的マイノリティと共に歩み、その先にある偏見の世界を見たい。

Profile
Yuki Shibuya │ 423(シブサン)
97年生まれ/新卒入社を10ヶ月でリタイア→転職/双極症クリエイター/ALLY/Webメディア編集・ライター・イラストレーター/漫画、生きづらさ、学びについて書いてます/カントリーマアムが主食


自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。