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人生100年時代、教師を辞めても大丈夫?:GIGAスクール構想導入のころを振り返ってみる


はじめに


「GIGAスクール構想」という言葉を聞いたことはありますか?


教育関係の方だったり

お子さんが学校に通っていらっしゃる方だったら

聞いたことがあるかもしれませんね。


2019年に始まった 「GIGAスクール構想」

ちなみに どのくらいの方がご存じなのでしょうか。

GIGAスクール構想の認知度については、いくつかの調査結果があります。

保護者:

2021年1月時点の調査では、約6割の保護者がGIGAスクール構想を認知していました。(イー・ラーニング研究所調べ)

2023年3月時点の調査では、GIGAスクール構想による教育効果を感じている保護者は約4割にとどまっています。(イー・ラーニング研究所調べ)


教員:

2020年5月時点の調査では、約5割の教員がGIGAスクール構想を認知していませんでした。(東洋経済新報社調べ)


全体的な傾向:

GIGAスクール構想の認知度は徐々に上がってきていますが、まだ十分とは言えません。

特に、教育効果を実感している保護者の割合は低い状況です。

教員のICT活用能力の向上や、効果的な教育実践の共有が課題となっています。


データの解釈:

これらの調査結果から、GIGAスクール構想は広く知られるようになってきているものの、その効果や具体的な内容についてはまだ十分に理解されていない可能性が考えられます。

また、教員のICT活用能力の向上が、GIGAスクール構想の成功に不可欠であることが示唆されています。

Gemini


「GIGAスクール構想」が始まった次の年に

教員の認知度が 5割という結果には 驚きますね。


現場にいた感覚でも 5割くらいだったな という印象でした。


なぜ そのような状況だったのかについては 

続きを読んでいただければ わかるとおもいます。


いつもの記事に比べると 少し長い記事となっていますが

ぜひ 読んでみてくださいね。


それでは 「GIGAスクール構想」が導入されたころを 振り返ってみます。



GIGAスクール構想って なに?



「GIGAスクール構想」とは 何なのか。

GIGAスクール構想とは、2019年に文部科学省が開始した、全国の児童・生徒1人1台コンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みです。

GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「誰一人取り残されない、公正に個別最適化された創造性を育む教育」を全国の学校現場で持続的に実現させることを目指しています。


GIGAスクール構想の目的個別最適な学びの実現:

1人1台端末と高速ネットワークを活用し、子供たちの興味・関心や学習進度に応じた教材や課題を提供することで、一人ひとりの個性や能力を最大限に引き出す教育を目指します。


多様な学びの実現:

オンライン学習や協働学習など、ICTを活用した多様な学習方法を導入することで、子供たちの主体性や創造性を育みます。


教育格差の解消:

家庭環境や地域による教育格差を解消し、全ての子どもたちが等しく質の高い教育を受けられる環境を整備します。


GIGAスクール構想の進捗

2021年度末までに、ほぼ全ての小中学校で1人1台端末と高速ネットワークの整備が完了しました。現在では、これらのICT環境を活用した教育実践が全国各地で進められています。


GIGAスクール構想の課題ICT活用能力の向上:

教師のICT活用能力の向上や、効果的な教育実践の共有が課題となっています。


情報モラル教育の充実:

インターネットの安全な利用や情報モラルに関する教育の充実が求められています。


持続可能なICT環境の整備:

端末の更新やネットワークの維持など、持続可能なICT環境の整備が課題となっています。



GIGAスクール構想は、日本の教育を変革する大きな可能性を秘めています。

今後の課題を克服し、子供たちの未来を拓く教育の実現が期待されています。


より詳しい情報は以下のウェブサイトをご覧ください。

文部科学省GIGAスクール構想特設ページ: https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

Gemini


こうした教育は 世界的にみても 

日本は遅れているという指摘もありました。


今の時代にあった教育の必要性から 生まれたものでした。



GIGAスクール構想導入のころの現場は?


一人1台のコンピューター整備は

当初の計画では 10年間をかけて行うものでした。


しかし コロナ禍となり ほぼ2年間で 完了しました。


猛スピードでの整備で 現場は騒然とした状況でした。



何をどうすればよいのやら・・・


先生方は いろんなことに 不安感をもっていらっしゃいました。



「どんな コンピューターなの?」

「どんなことができるの?」

「いつ使わせればいいの?」

「どこに置くの?」

「充電は どうするの?」

「こわれたら どうするの?」

「みんな使わなきゃいけないの?」


とても多くの 質問がありました。


当時は 教務主任と情報教育の担当をしていたので

尋ねられることは多かったです。


ただ 前倒しで導入されたため

じゅうぶんに 知らされていない内容も多く

研修などもなかったため

答えられない状況でした。


「何をどうすればよいのやら・・・」と

もどかしい気持ちを抱きながら

日々あきらかになる事実をもとに

整備の計画を立て続ける毎日でした。



整備作業に追われる日々・・・


当時勤務していた学校には 700人の子どもたちがいました。

つまり 700台+α の コンピューターが届くわけです。


届くと

開封 点検 各種シール貼付作業が行われます。


この作業は

自治体からの担当者が行ってくれました。


ただし

どのコンピューターを

何年何組の 誰が使うのかを

事前に準備しておく必要がありました。

なかなか たいへんな作業でした。


しかし そのデータをもとに

先ほどの作業を 担当者の方々が行ってくださいました。

たいへん ありがたいことでした。


整備の準備作業が終わると 各クラスに配付する準備をします。


700台を振り分ける作業は 想像以上にたいへんでした。


各教室への 保管庫の整備も済み 一人1台の整備が終了しました。



初めの一歩は どうするの・・・



一人1台のコンピューターを始める時には

どんなふうに教えればいいのか


当時の 大きな課題でした。


得意な先生もいれば そうでない先生もいます。


使い慣れているコンピューターであれば 教えられるけど

触ったこともないものは 教えられない

使ってみるには 時間がない


どうしたものかと 考えました。


使える人を 少しずつ増やしていく作戦を おもいつきました。


6年生の時間を 担任の先生から1時間借りました。


初期設定の仕方や 基本的な操作方法を学習しました。


6年生のすべてのクラスとの学習を終えるころ

5年生の先生からも 同じ内容で教えて欲しいと依頼がありました。

同じ内容でよければと 実施しました。


一人1台ずつ コンピューターを配付するときの

子どもたちの キラキラ輝く目が とても印象に残っています。

有効に活用しながら 楽しい授業をしていきたいと おもいました。


5,6年生が終われば 学校の3分の1は 使えることになります。

あとは そこから広がります。


1,2年生には 5,6年生が教えてくれました。

3,4年生は クラスの実態に応じて おこないました。


「案ずるより産むが易し」でした。


騒然とした スタートでしたが 貴重な体験でした。


当時の 先生方や子どもたち 関係の皆様に感謝します。


ありがとうございました!




さいごに


「GIGAスクール構想」導入のころを振り返ってみました。

学校や地域によって 整備の方法はさまざまだと おもいます。

それぞれに工夫しながらの 取り組みだったことでしょう。


冒頭にあるように 成果もありますが 課題もあります。

少しずつ課題を解決しながら 有効に活用してほしいと 願っています。






次回は 発症1年目の様子について つぶやいてみようとおもいます。




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