見出し画像

人生100年時代、教師を辞めても大丈夫?:研究指定校で仕事をしていたころを振り返ってみる


はじめに


33年間 教員をしていた中で 

研究指定校で仕事をしていたのは 6年間です。


研究指定校とは?

研究指定校とは、特定の研究テーマについて、国や教育委員会から指定を受けて、研究に取り組む学校のことです。研究指定校になることで、研究に必要な資金や人的支援を受けることができます。

研究指定校には、主に以下の2種類があります。

文部科学省の研究指定校: 全国的な課題について研究を行い、その成果を全国の学校に広めることを目的としています。

教育委員会の研究指定校: 地域の課題について研究を行い、その成果を地域の学校に広めることを目的としています。


研究テーマは、学習指導方法、特別支援教育、道徳教育など多岐にわたります。

研究指定校は、研究成果を発表会や報告書などで公開し、他の学校にも参考となる情報を提供します。

研究指定校になることは、学校にとって大きな名誉であり、教員の資質向上や学校の活性化にもつながります。

研究指定校について、より詳しく知りたい場合は、以下のウェブサイトをご覧ください。

国立教育政策研究所:https://www.nier.go.jp/kaihatsu/shiteikou.html
文部科学省:https://curriculumdb.mext.go.jp/bc/kk/kk02/01


これらのウェブサイトでは、現在研究指定を受けている学校や、過去の研究成果などを確認することができます。

Gemini


2つの小学校で研究指定を受けたのですが

どちらも 教育委員会の指定校でした。


研究テーマはどちらも ICTの活用についてでした。

ICT教育

定義:

情報通信技術(ICT)を活用して教育効果を高める教育のことです。

コンピュータ、インターネット、タブレット端末、電子黒板などのICT機器やソフトウェアを教育現場に導入し、学習活動や教育活動を支援します。


範囲:

ICT機器やソフトウェアの操作方法、ICTを活用した学習活動や教育活動、ICTを活用した情報収集や情報発信などが含まれます。

目的:

ICTを活用して学習効果を高め、生徒の主体的な学習を促進すること。教師の負担を軽減し、教育の質を向上させること。

Gemini



どんなことをしてきたのか


研究主任として関わった1校目


指定を受けたのは ICT教育という言葉が普及し始めたころでした。


当時は 教務主任を担当していました。

研究を 主として進めてほしいとのことだったので

担任にもどり 研究主任を引き受けました。


研究指定校の 研究主任のプレッシャーもありましたが

久しぶりに担任に戻ることができ とてもうれしかったです。


研究指定の目的は

「ICTをどのように活用すれば効果的か研究し 広めてほしい」

ということでした。


先生方は どんなことを研究し 公開すればいいのか不安な様子でした。


研究指定校になったとはいえ すべての先生方が

ICT活用のエキスパートというわけではありませんでした。

中には 活用に 疑問もつ先生もいらっしゃいました。


研究の企画立案を行う中で

「現在の ありのままの様子を みてもらおう」という

スローガンが 生まれました。


研究指定校となったことで 電子黒板やタブレットが導入されました。

新しい機器を どこまで使えるようになるのか 戸惑いがありました。

導入したてで 機器の接続がうまくいかず つまずくこともありました。


最新機器を 上手に使っているところを見せるなんて 無理がありました。


機器を使うことが目的ではありません。


子どもたちの学びに 効果的だから

ICT機器を道具(ツール)として使うのです。



効果的な場面で 少しだけでいいから 

取り組んでみましょうと呼びかけました。


そして できたところまででいいから

「ありのままを みてもらおう」と

提案しました。


「ありのまま」という言葉は

当時 爆発的にヒットした 映画の主題歌にもありました。



「そういうことなら 自分たちにもできそう」と

先生方に 納得していただきました。


「ありのまま」に 感謝です!



研究した内容については 資料にまとめ公開しました。

研究授業も公開し 多くの方に見ていただきました。


子どもたちの学力は この研究と取り組みを始めて

3年目ごろから 着実に伸びているという結果が出ました。


先生方にとっても 子どもたちにとっても

有意義な取り組みとなったことが うれしかったです。


研究主任として 大切にしていることがありました。


それは 「楽しみながら」研究を行うことです。


子どもが楽しく学び 生活を送るためには

職員も「楽しみながら」取り組んだほうがいいと

おもったからです。


詳しい内容は こちらをご覧ください。


この研究指定校での経験は とても有意義でした。


何をしても長続きしない 飽き性の自分が

33年間 教員として働くことができたのも

このような経験があったからだと おもいます。


ほんとうに ありがとうございました!





1校目のことについて 振り返ってみましたが

少々長くなってしまいました。


2校目のこと 以降については【後編】で

ふりかえってみようとおもいます。




このシリーズ記事の マガジンはこちらからご覧ください。





最後まで読んでくれたあなたへ
ありがとうございます。
もし、気に入ってくださった時には
”スキ” ”フォロー”をいただけると
飛び上がって喜びます。
コメントなんていただけると踊り出します。
今後もよかったら、のぞいてみてください。



#仕事について話そう
#転職体験記

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,851件

#転職体験記

6,862件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?