絶望的に眠たい夜のこと

右側に寝ている
次女のひんひーんというか細い鳴き声

もぞもぞと起きて
授乳クッションを腰に巻いて
次女を抱き上げ、乳を飲ませる

んくっんくっと一生懸命に吸いつく次女を
可愛いなぁ、と思う
眠気と闘いながらの午前3時

産後一ヶ月になる

2人目の産後は辛いよと
上の子のフォローもあるし
全然休めないんだからと

先輩たちに聞かされていたけれど
なんとかかんとか、やっている

2時間ごとに起きての授乳も
3年前、長女のときに経験しているから

しばらくしたら、少しずつ
まとめて寝てくれるようになることを
私は経験から知っている

ぼーっと乳を飲ませ終わって
満足した次女を横にして寝かせる

さて寝ようとベッドにもぐると
左側に寝ている長女が、寝ぼけて
「ママーママどこぉ…」と私を探す

ここにいるよ。と抱き寄せて
腕枕をして、長女の足を挟み込むと
安心したように
「だいすち・・」と言って、寝息を立てはじめた

午前4時
きっと1時間後、また次女は泣くだろう

しんどくないといえば、嘘になる

骨盤はグラグラ
まだ出血は止まらない

まとめて2時間眠れたらラッキー
たぶん慢性的に寝不足で頭痛がする

それでも

子供たちが私の手を離れたあと
思い出すのは
きっと今日のような夜のことだ

こんなにも全力で
私を求めてくれる今日に

一瞬でもいいから戻りたいと
いつか願うときがくるんだろう

忘れたくないことが増えた
子供が産まれて、とても増えた

それなのに

慌ただしい生活の中で
私はすでに、たくさんのことを
忘れてしまってる気がする

だから、こんなふうに文章にしておこうと思う

これは
人生で一番、眠たくてしんどくて
でも、一番、幸せだと感じた夜のこと

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