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レンズは紹介したけどボディはまだだった。

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新しく買ったカメラはFujifilm X-E3単焦点レンズキット。(*1)
Leica CLおよびSigma fpとの比較を勝ち抜いてXシリーズのカメラが我が家へやってきた。なおキットレンズはテスト撮影以外全く出番がなく(*2)、Summarit 50mm F1.5がK&F Conceptのマウントアダプターとのコンビで付けっぱなしになっている。

コンパクト・低コスト・撮って出しで好みの色

X-E3を選んだ理由は「低コスト」と「撮って出しJPEGが好みっぽい」の2点で、ここに「コンパクト」という3つに共通する要素を足すと欲しかったカメラの主な要件になる。Leica CLの方は早々に候補から脱落したが、Sigma fpは「画角的な意味でのフルサイズが良い」という点が今も心に引っかかっている。買い替えフラグにしか見えないぞ。

Xマウント機の中では、2万円台で手に入るX-T20あたりとも悩んだけど、レンズキットが手に入る最安モデルということで早々にX-E3で決着。細かい点では、OVFはいらないけどEVFはあると良い、クラシッククロームは欲しい、ACROSとエテルナもあればなお良かった(X-E3なので結局エテルナはなし)

フィルムシミュレーション

そもそも昨年末にフィルムカメラで撮り始めた最大の理由が、「撮りたい色味が分からなくてカラー写真が完全に迷子」だった。Lumixも途中で使ったGRやその他のカメラでも、カラーは最適解が見つけられなかった。

遥か昔に味わった初期衝動の再現をと思い、半年フィルムをあれこれ使ってみた。一番気に入ったのはKodak Pro Image 100。使い勝手も踏まえて常用はGold 200。Color Plus 200やFujicolor C200あたりも好みに合うという結論になった。

フジのフィルムシミュレーション、特にクラシッククロームの仕上げは好みに合いそうということで、Xシリーズのお買い上げとなった。(*3)

そもそも現像で色味をコントロールすれば良いのだけど、ものぐさな身としてはカメラで完結してほしい。日々の運用に関わってくるのでここは譲れなかった。

ちなみにLeicaの色(特にここでは検討に上がらなかったLeica M8の色味)やSigma fpのCine、Teal & Orangeは他機種でも気になったところ。

買ってからの感想

肝心要として期待したクラシッククロームが身体に合わなかった。暖色系の写りが好きだけど、どんな場面でもオレンジ成分がほのかに出るのはくどい。代わりにPRO Neg. Stdは落ち着いていて気に入り、こちらが無事に常用カラーとなった。大誤算があったけど結果オーライというところ。ACROSも白黒写真をキッチリ締めてくれている。

ユーザビリティとしてはQボタンからクイックにあれこれ設定できて、必要なものはだいたいこれで完結するので不便を感じない。ピーキングを使えばMFの不便もあまり感じない。撮る道具としての興奮はないけれど、良い意味で存在感がない使い勝手なのでストレスがたまらなくて良い。

最後に画角の問題。そもそも35mmのエルマーかズマロンを想定してAPS-Cで妥協したのに、急に50mmのSummaritが欲しくなってしまったためすべての予定が崩れた。そもそも中望遠が苦手なので換算75mmに四苦八苦している。レンズを買い足すか、やはりフルサイズなのか、どちらの道も沼である。

X-E3はフルサイズへのワンポイントかロングリリーフか。まずはたくさん持ち出して撮ってみよう。

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*1: 妥当な価格帯で残っているのはブラウンだけだった。希望の色ではないけど、シルバーレンズとの組み合わせなら割と問題ない。

*2: オールドレンズじゃないレンズも1本あると、何かの際に対応できる思って足した程度なので、出番がないのは想定の範囲内である。それにしても出番がない。

*3: フィルムは圧倒的コダック派なので、コダックの現役ミラーレスがあったらそっちにした気がする。誰か手頃なお値段で作ってくれないかな

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