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外部の方に壁打ちしてもらいました

▷きっかけ

Twitterで相互フォロワーのFORTEさんが壁打ちをしているということで、Podcastや技術書典で界隈が近いのにお会いしたことがなかったので壁打ちをお願いさせていただきました。

自分も話を聴くのが好きで、その中でアドバイスをしたり自分の意見を伝えたりをよくしていましたが、自分の意見を壁打ちしてもらうことってあまりありませんでした。前職では1on1をしていただけましたが、それ以来かもしれません。

▷何を壁打ちしてもらうか

さて、何を壁打ちしてもらおう、ということで、やはり現状の仕事に関して悩み相談をさせていただけたらなと。

▷私の現状の仕事について

・最近登記したばかり、できたてほやほやのスタートアップCTO
・ビジネスサイドにも立つ
・マーケティング、資金調達、カスタマーサクセス、ハードウェアプロセス、人材管理など技術以外も携わる
・とりあえずなんでもやる

▷壁打ちのフィードバック

▷『私がやりたいこと』とは何なのか

今までは『旅するエンジニア』としてリモートワークの案件を受けて日銭を稼ぎながら、国内/海外を旅しながら自由気ままに生きていく生活をしていました。
また、今から正社員に入るのは自分の中でもあまり腹落ちしておらず、このままフリーランスとして自由に生活するか、起業するか。
現在、スタートアップに入ることが本当にやりたいことなのか自分の中でも葛藤している状況でした。

▷話を聞いてもらえること

壁打ちということで、話を引き出すのがすごく上手だと感じました。ただ話すだけでなく、意見を言うのではなく『なぜ私がそう思うのか』を話を掘り下げていただけました。そのたびに私は言葉が詰まり『なぜだろう?』と自問自答します。こんなに大変で辛い対話は久しぶりでした。

▷質問をしたら質問が返ってくる

『こういうとき、どうしたらいいと思いますか?』と尋ねると『なぜそう思うのですか?』と質問が返ってきます。想定外の質問に言葉が詰まります。まさに壁。自分の発した言葉がそのまま跳ね返ってきます。
今までの自分だったら個人の意見ですが、と前置きした上で自分の意見を伝えていたと思います。

▷私がビジネスの話をしているのに自分の言葉になっていない

『どんなサービスなのですか?』と言われて自分のサービスを説明をすると『それはCEOがそう言われていたのですか?』と尋ねられました。そう、CEOの言葉から自分の言葉に落とし込んで説明をしていましたが、自分のなかでは相手を説得させることができるレベルまで落とし込んでいたと自負していましたし、今まで説明してきたときも理解していただいていたと思います。ですが『その説明はあなたの言葉に聞こえない。誰かの言葉をただ借りただけに聞こえる』と言われて衝撃を受けました。つまり、自分がそのサービスの本質をちゃんと理解していないのかもしれません。

▷私を理解することから始まる

壁打ちをする上で、まずは『私を理解』することに努めていらしたと思います。私がどんな人間なのか。どんなことを考えているのか。私が何を重要視しているのか。壁打ちの本質だと思います。
また、『なぜ今のCEOと組んでやることに決めたのか?本当にビジネスが面白いと思ったからなのか?他に繋がりがあったのか?仕事をいっしょにしていたのか?』など、『なぜその行動に至ったのか?』など、本当にそれは私にとって本質なのか?を探っていただけました。
私がやりたいことは他に無かったのか?『実はスタートアップに入ったのは当初は軽い気持ちだった』というのも見抜かれていたと思います。
スタートアップに入ると報酬面やストック面でもハイリスク・ハイリターン(ほとんどがハイリスク・ローリターン)であることも理解していながらなぜその行動に至ったのか疑問だったと思います。
なぜ他の道を探さないのか。役員としてジョインするのではなく、契約形態を変えてもいいのではないか、などの選択肢があるのではないか?『なぜその選択肢を選べないのか?』ここは私が知らない間に思考停止していたところの本質を突いた質問だったと思います。

▷決意を新たに

壁打ちをしていただいて、自分の中で下記の事柄を明確化しました。

・ずるずるとスタートアップに沈むつもりはない。生かさず殺さずで数年ずるずる伸ばしてしまうのは個人的には厳しい、という思いを伝える。
・ライフステージが変わることにより、金銭面でのデメリットはついてまわってくることを理解して欲しい。
・システム開発以外も色々と経験させてもらうことはすごく嬉しい。そしてそれを知ることはとても重要だと理解している。が、不得意なことを継続してやるとお互い不幸なので、経験とプロセスを知ることは重要だが、それを私のタスクにはしないようにしたい。不得意なことをやるとミスが頻発したりお互いが嫌な気持ちになるのはやめたい。
・フリーランスではなく今のスタートアップにいるのは『フリーランスでは経験できないことを経験できる』を重視している。
・マイクロマネジメントをされるということは相手が自分を信頼していないということ。その他ストレスが溜まりすぎるのは割けたいがスタートアップはそういうものだと捉え猪突猛進する。
・コードを書くことが大好きでそれを専念したい、というわけではないことを理解する。
・ビジネスやマーケティングなど色々な経験ができる現環境に乗ると決めたなら納得してその船に乗る。
・今のCEOと腹を割って対話するべき。ただ、話してわかってくれるのか、話して事が解決するのか、というのはまた別問題。

▷壁打ちをしていただいて

今まで色々とくよくよ悩んでいました。こうしたほうがいいのか、でもどうすればいいのか、そんなことを考えている暇があるなら動いたほうがいいのではないのか。そして『何が正解なのか』。ずっとずっと悩んでいました。それは壁打ちをしてもらった後でも悩み続けることだと思います。
ですが、壁打ちをしていただくことで『自分の気持ちや感情が整理され、次へのアクションが見えやすくなる』気がしました。これは一人では解決できないし、誰かに雑談として話してもなかなか解決できないというか腹に落ちなかった事が多いです。
今回、FORTEさんに壁打ちをして頂いて、ただの話し相手ではなくて『本質』を捉えて深堀りし、どう咀嚼するのか、もやもやをどう晴らせるのかが少しわかった気がします。もやもやをしている状況は『進んでいない』状況であり、続けるにせよ違う道を進むにせよ、もやもやは取り払わなければ進めない、と進言いただきました。壁打ちは非常に苦しく、辛い対話になりましたが自分にとって非常に有意義な時間をいただけたと感じています。
月一ぐらいでFORTEさんに壁打ちをお願いしたいです。いや本当、壁打ち、おすすめです。ちゃんと壁打ちになってくれる相手が必要ですが。

▷もやもやから晴れたことにより進めた一歩

壁打ちのあと、CEOと色々と話し合いをしました。結果として思いが伝わったと思います。まだ色々ともやもやしているところは正直ありますが、壁打ちの前はもっと霧の中にいたでしょうし、進むことは難しかったでしょう。
FORTEさん、本当にありがとうございました!


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