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内容盛りだくさんでごちゃついた印象『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

ようやく現在公開されている映画作品の中での折り返しにきました。各フェーズを締めくくる『アベンジャーズ』作品ですが今回は内容が盛りだくさんでした。

人工知能の暴走

平和維持システムを作るために、トニー・スタークは回収したロキの杖から新しい人工知能ウルトロンを開発します。ウルトロンは攻撃的な性質があり、平和維持のためには人類の種としての進化=滅亡が必要だと結論付けます。ウルトロンを開発していたAIジャービスを破壊し、アベンジャーズたちに攻撃を仕掛けます。人工知能が暴走するというのはもはやありきたりなシナリオですが『アイアンマン』から登場し続ける超有能AIジャービスのおかげでウルトロンがどれだけヤバいのかが際立ちました。ジャービスはともかく、ウルトロンとネットとを切断してから倒せば復活しないというのには若干引っ掛かりましたが...

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単調に見えるアクションシーン

1作目の『アベンジャーズ』の方が各人に見せ場があり、ホークアイやブラックウィドウなど非超人との住み分けもしっかりできていたように感じました。

物語序盤から戦闘シーンがあり、同時に雑魚と戦闘をすることが多かったためそれぞれの特徴が生かせていなかったように思えます。それどころかソーは空も飛べて雷も出せる便利屋のようなポジションになってしまい、キャプテンの戦闘力や身体能力の高さももわかりにくかったです。どうしても弱い敵たくさんを相手にするとゲームの無双シリーズのように、個人の動きが異なるだけで戦っている強さを比べにくくなると感じました。

クライマックスシーンでは盛り上がりを見せるはずが、人数のせいで場面転換が多く、新登場したヒーローの見せ場もどうしても少なく思えました。物語中盤のハルクvsアイアンマンの方が戦闘としての規模や派手さがあって、一度そこが山場になってしまっていた、というのもあるかもしれません。

まとめ

ワンダ、ピエトロ、ヴィジョンと新たなヒーローが3人も登場し、お祭り映画感がすごく強かったです。ただそれだけ内容も盛りだくさんになってしまい、ブラックウィドウ(ナターシャ)とハルク(バナー博士)の恋、ホークアイ(バートン)一家などアベンジャーズメンバーのパーソナルな部分も掘り下げていった結果ごちゃごちゃした印象にもなってしまったと思います。せっかくワンダに悪夢を見せられたので、それを克服することにもっとフォーカスしても面白かったのではないかと感じてしまいました。


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