賑やかな東北の夏祭り・目前

社会人一年生の夏休みだった。そこは初めて訪れた青森県でした。大学の後輩が訪れるというのを聞いて、ちょうどねぶたの時期だし・・・・、と軽い気持ちで愛車のハンドルを握ります。そこはまさにねぶたまつり開催のまっただ中。地元在住の知人に聞くと跳人(はねと)として一般客も飛び入り参加できるとあって、さっそく市内の百貨店で浴衣とピンクの腰巻をセットで買いました。着付けしてくれたのは同期入社の系列局の女子アナ。かなり強引な要請でしたが快く引き受けてくれました。

祭りの興奮はやっぱりその場で体験しないと伝わってこないものです。ラッセラーの掛け声が一晩中、頭の中でリフレインしそう・・・・・でも、地元の学生たちの多くはねぶた参加禁止の厳しいお触れが・・・・それでも顔を手拭で隠して強行参加する可愛らしいはねとの姿も見受けられます。祭りの後の喧騒はニュースにこそならないものの、地元の人は承知済み。だから高校生以下は参加禁止なのだと。それも併せてお祭りなのだということ。やっぱり現場を見てみないと分からないことはたくさんあります。

さて、ちょっと回り道して下北半島ドライブへ
浅虫温泉に向かう前に右へ北上して本州最北端に続くルートへ・・・
横浜という地名が青森県にもありました。但し市じゃなくて町。と言ってもさっきから何十分も同じ景色の中を走っています。人の住んでいる集落の気配もなく、近くには六ヶ所村の表記も。
恐山に着くとイタコの口寄せが新宿の占い師の如く勧誘に寄ってきます。この辺りは北海道上陸の近道。安上がりなフェリー旅を計画のバイク旅には見逃せない大間・函館ルートも(出航時間のチェックはお忘れなく)

竿灯まつり・秋田市内

夏祭りでは秋田の竿灯祭りもあまりに有名。ねぶたの動のイメージから比べると若干おとなしい印象ですが、その迫力はあまりにも絶大、というか巨大なもの。あの大きな大きな重い竹竿の竿灯を持たせてくれるチャンスに恵まれましたが、真っすぐに立てたまま維持するのはとても至難の業。祭りのあいだじゅうそれをキープする職人芸には脱帽です。

東北の短い夏を思いっきりスパークさせるような祭りシーズンは関東で梅雨が明け得る7月末から8月初頭にかけての開催。日程も若干ずれているので、いわゆる四大祭りをハシゴするのも可能です。ただ200万人もの来訪客が押しかける青森市などは宿泊先の確保もひと苦労。21時めどで終わるまつりを見た後、青森駅から周辺都市へ小1時間も移動して宿泊も良いアイデアです。

賑やかな夏祭りが過ぎるとあっという間に立秋、そして送り火・・・・本当に駆け足で盛夏は過ぎて行ってしまいます。
今年も暑さだけはまだまだ真っ盛り、でも夕暮れが日に日に早まっているのにお気づきでしょうか?秋の虫たちもスタンバイOKで、ハイシーズンを待ち構えています。

青森ねぶた最終日の海上渡御と各地の花火


花火大会も盆踊りも見なかった夏、慰霊づくめの夏もまもなく過ぎて行こうとしています。
おっとその前に十和田湖の花火大会も!2024年は6月8日(土)、9日(日)の開催
ねぶたが始まるより前、一緒に観覧は難しいものの、どうせ出かけるなら大曲の花火大会が圧巻です。お盆も過ぎて帰省ラッシュが済んだ頃、8月末の土曜開催ですが駐車場の確保とチケット入手が肝です。
その打ち上げ数と観客動員はトップクラスですが、終了後の渋滞もまた最難関。大曲の数少ない細い農道にまで帰路を急ぐ車が集中してしまうので午前様も覚悟の上でしっかりトイレ対策、水分補給を薦めたいところです。

逆に市街中心部で開催され、駐車場も豊富なのが盛岡市内で開催のさんさ踊り、ねぶたや竿燈のような歴史はなく、近年になって観光資源として見直され東北の夏の四大祭にも数えられます。2024年も 8月1日~4日までの4日間、開催。市内目抜通りでの開催で新幹線の最終に飛び乗れば秋田・青森への移動も可能だと思います。

いつまでもあると思うな夏休み・・・・
東北の夏はお盆を過ぎると急足で去ってゆきます。子供たちの夏休みも最終盤、東京よりも早く2学期が始まってしまうので甲子園の球児たちも大急ぎで結果を出さねばなりません・・・・・

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