あなたはなぜ数学ができないのか?
『数字であそぼ。』 絹田 村子
「親ゆずりの記憶力で子供の頃から得ばかりしてきた」
主人公である横辺建己(よこべたてき)はチラ見でペットボトル飲料のラベルを暗唱できる記憶力を持つ。
そんな彼は大学生になるまで地元では神童と呼ばれてきた。将来はノーベル賞学者と評され、吉田大学(恐らく京都大学がモデル)に進学したところが本書のスタートだ。
希望に満ち溢れた大学生活が初日で絶望に変わってしまう。彼は数学が「暗記科目」ではないことに気が付いてしまった。
『数字であそぼ。』は数学を