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マッチングアプリでやり取りをした〜ジンさん編

 彼らは私に何を求めていたのだろう。マッチングアプリを4月の初めから開始して間も無く3ヶ月になる。

 最近の私はLINEのやり取りする相手が3人いた。1人はジンさん。彼の事は徐々にフェイドアウトをしていき今は連絡もなく、アプリもブロックされていた。

 もう1人は先日ホテルに滞在した時に2時間ほど楽しいお話をさせて頂いたケンちゃん。彼とは現在進行系。だが、アプリから始まり電話で話したりしてるがまだお会いしていない。かれこれ始まりから1か月くらいになるだろうか?

 ケンちゃんとお話をしてこの記事の投稿後、翌々日から突然に忽然と連絡の途絶えたケイさん。一昨日、アプリを見たらブロックされていた。

 ジンさんとケイさんは、私に何を求めていたのか、彼らが何のために、私とLINEでやり取りを続けていたのかわからない。

 まず、ジンさん。彼は私の2つ隣の駅にお住まいの63歳のバツイチ男性であった。週に何回か仕事に行くが、私の仕事の日とまるで真逆で会える日はないのではないか?と思うほどであった。

 最初のLINEのやり取りは好きな食べ物の事や、地元が近いので近隣の地域の話であったと思う。「そのうちお会いしたい」のような事があったと思うが、「近いうちに・・」とは言ってこなかった。

 ある日「頭痛が酷くて今日は仕事に行けなかった」というLINEがきた。未だに会った事がない方であるが二つ先の駅で頭痛に苦しんでいる男性がいると知ったら心配になる。

 「頭痛薬はありますか?」と聞いてみたら「ない」という。届けてあげても良いが、とりあえず会ったこともない、彼の家さえも知る由もない。

 「ゆっくり休んで」とメッセージを送り、翌日は「ゆっくり休んだから具合が良くなった」と連絡が来た。その後も毎日、朝晩のご挨拶にのLINEは続いた。ただ、ご挨拶である。本当にご挨拶だけである。

 「この方は、私と会いたいという気持ちはあるのだろうか?」会う気はないとしか思えない。挨拶だけで1ヶ月は過ぎているのである。「会いたい」とも「いつ会う?」とも話を詰めてはこない。

 ある日、私は仕事が早く終わる日があった。彼は暑い日のビールを楽しむ人だった。彼にその日LINEをした。
「こんにちわ。今日は暑いですね」

「暑いね」

「今日はビール飲みますか?」と私は聞いた。

「ビール飲みますよ」と彼。

「よかったら一緒にビール飲みますか?」と彼にお誘いをしてみた。

彼の返信は「今、唇が腫れていて恥ずかしくて会えません」だった。

 「そうですか。ではお大事に」と返信して終了した時に正直「へっ?」としか思えなかった。会うつもりはないのだ・・。では彼は何のために私と毎日挨拶程度のLINEをするのだ?

 「一人暮らしの男性の生存確認役か?」近くに住んでいて毎日挨拶程度のLINE文通をしていれば生存確認くらいは役立つではないか・・。

 そしてその後、「この人は私と会うつもりがないのだ」と決定的な出来事があった。 

 それは週末のご褒美の始まりの始まり。たまには自宅を離れてホテルに1泊しようと思った第1回目。それが彼の住んでいる駅のホテルである。残念ながら私の住まいの駅近辺にはホテルがない。そこで2つ先の駅のビジネスホテルに泊まることにしたのだ。

 我が家から1番近いホテル。猫に何があってもすぐに帰れる距離。おパンツ1枚でいける気楽さ。

 そして事前からジンさんには○月○日ジンさんの家の近くのホテルに泊まる事は伝えていた。

 もちろん彼には私に会うつもりなどないのだから「じゃあ会おうか?」とは当然言ってこない。期待などしていないから期待外れもない。

 彼は夜になって「ホテルは到着しましたか?」とメッセージをしてきた。内心「だから?」となる。まあ一応「無事つきました」と送ったら、何か返信が来たが、私にはもはや何のメッセージが来たところで何も響かないのである。

 朝起きて、何かメッセージが来た。「これから歩いて帰ります」との返信に「いいですね」返信が来た記憶がある。

 こうして文字で振り返っても彼が何をしたかったのかわからない。彼は私に何を求めてずっと2ヵ月も毎日ご挨拶のLINEを送ってきたのだろう。

 アプリを使っている方だから当然、私以外の方ともやり取りはしているはずでであろう。私のような女が何人いたのだろう。

 これはジンさんではなくてケイさんの話だが、ケイさんも毎日朝晩の挨拶のLINEを3か月ほどくれたのだが、挨拶には必ず名前がついていた。「おはよう」の絵文字の下に「ひめこさん」「おやすみなさい」の絵文字の下に「ひめこさん」と必ずかいてあった。

 ある日の事「おはよう」「美江さん」と書かれていた。それを見た時に数名のやり取りの女子がいてその確認の意味の名前であったのかと思った。

 そう言われていれば、あの問題の美容皮膚科医も初めてLINE交換の1番最初のメッセージは「恵比寿5月27日‼️ 宜しくお願い申し上げます」と書いてあった。

 その「恵比寿5月27日」がお見合いパーティマッチングした女性の彼なりの暗号なのだと思った。

 話はジンさんに戻るが、ジンさんには会う気がないのだろうと思っていた。その数日後に地震があった時に「地震は大丈夫でしたか?」とメッセージが来たが、既読だけつけて返信をしなかった。

 ジンさんとはそれっきりである。

 この中途半端な不完全燃焼感。大恋愛ならくっついても、別れても、喧嘩してもそれ相応のエネルギー燃焼感がある。それは結果は如何なる結果であっても自分の中の成長を感じる事ができる。

 以前に何度かのLINEの後、今のまんまの写真を送って欲しいと言われて、そこまで即返であったのが、そこで返信が途絶え、まさかと思い
「えっ⁉️まさかそれで終わり⁉️」と聞いたら、「すみません」と一言返信がありそれっきりブロックという嫌な経験がある。

 この体験は大失恋ほどのエネルギーの喪失ではないが、「会ったこともない相手になんともいえない気分の悪さにさせられるアプリとはなんなんだー」という事があった。

 大失恋ほどの立ち直れない日々を送るわけではない。少なくてもその日のうちには忘れてしまう。

 「この後素晴らしい彼に出会うために私と出会わないでくれてありがとうございます」とさえも思った。

 でも彼らは何を求めているんだろう? 逆に私は彼らに何を求めているんだろう?

 ジンさんとあのまま今日もLINEをしていたら何か変化はあったのだろうか? 私は彼のLINEをブロックしてはいない。彼は私のLINEをどうしたのだろう?

 マッチングアプリを使っている人は沢山いるだろう。私と同じような体験のある人は沢山いるのであろう。

 恋活とnoteと週末のご褒美の時間を上手に配分しながら私は今日も仕事を頑張るのだ💪

 私の名前はゆめみひめこである。きっと名前の通りに私をお姫様にしてくれる素敵な白馬に乗った王子様が私を迎えにきてくれると信じて・・・

毎日を最大限の努力で精一杯今日できる事を頑張るのである💪




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