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栄光の架橋はやっぱり国民的だった

20年前の今日、2004年7月22日にリリースされたゆずの「栄光の架橋」。

NHKのアテネオリンピック公式テーマソングとして制作されたこの曲は、後にゆずを代表する作品となり、国民的なエールソングの一つにもなった。

そんな20周年のささやかなお祝いに、私がこの曲をさらに好きになるきっかけとなったエピソードに書き残そうと思う。



去年9月末、ゆずは2人の地元・横浜に開業した「Kアリーナ横浜」のこけら落とし公演を3日間に渡って務め、さらに約1ヶ月半後にはこけら落とし公演のアンコール公演という訳の分からないライブも2日間開催した。

私はこけら落とし3日間で初めてゆずのライブを体験し、それでも飽き足らずアンコール公演にも1日参加した。今回の話はそのアンコール公演での出来事。

私の隣の席に座っていたのはおそらく60代のご夫婦。直接話してはいないが、聞こえてきた会話によると近くにお住まいらしく、Kアリーナを体験することが目的で今日このライブに来たという。ゆずのライブを観るのは初めてのようだ。

ゆずのライブはかなり観客参加型で、手拍子はもちろん一緒に歌ったり踊ったり、さらにはタンバリンも叩いたりと結構忙しい。しかしご夫婦は手拍子すらあまり参加する様子はなく、「もしかしてあまり楽しめていないのかな…」と、一応ゆずっこの一人として不安になっていた。


いよいよライブの終盤、アンコール公演では本編最後の曲が「栄光の架橋」だった。

最近のライブでは1番を観客だけで歌うのが定番になっている。今回もリーダー・北川悠仁が観客にマイクを向けると2万人による大合唱が始まった。

すると、あのご夫婦も一緒に歌っていた。

スクリーンに歌詞が表示されるから当然とはいえ、一字一句間違えず、しっかりと大きな声で。


「国民的」ってこういう事なんだな。

20年経った今でも聴く機会があまりにも多い分、イマサラこの曲に心動かされることは無いと思っていた。けれど、ご夫婦のおかげで改めて純粋に感動することができた。

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