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ハリ・クンズル「民のいない神」

木原善彦訳 白水社
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b206384.html

信じるもの、見えるもの、教えられたもの、与えられたもの、奪われたもの、言葉、場所、時代。
交叉するさまざまな「ちがい」は、社会を映す。

金融、失踪、人類以外の存在、報道。
交叉するさまざまな物語は、豊かな世界をつくる。

起こりえないことも起こる虚構としての楽しさに満ちていながら、読み手が生きる社会にも限りなく近い。
最後のページまで読んだらエピグラフまで戻り、そのまま、あるいは少し寝かせてから二周目に入ることが好ましい。

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