海外文学の本だな01
読んで欲しいとは言わない。お薦めがあるとは言わない。僕の本だなのどこにどのような本があるか、ここに書き留めておくだけなんだ。
イントロダクション「文字だけの本なんて、何年も読んでないわ」
彼女は言った。
僕の手提げかばんに入っている分厚い本を見て、眉のあたりにうっすらと恐怖心のようなものを浮かべながらそう言った。
大丈夫、これは君が恐れているようなものではないんだよと僕は思ったが、何も言わなかった。これはどんな本なのかと問われれば、僕はその本を開いて見せてあげることができた