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読書感想 #3

『イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」』

東大→マッキンゼー→イェール大学脳神経科学→ヤフーというキャリアの安宅和人さんが「本当に優れた知的生産には共通の手法がある」という気付きから書かれたもので、意味のある仕事=バリューのある仕事とはどういうもので、それを実現するためには『イシュー』に集中することが大切という内容。

出版されたのは2010年12月11日となっていて、既に10年以上が経過している本ではあるが、大学生、もしかしたら高校生以上の人は絶対に読むべき本だと思う。

ビジネス書としては、とっても有名な本だし、読んだことのある人はたくさんいるとは思う。私自身は最近みたなにかのおススメに載っていて、出版当初から気になっていたけど、なんとなくスルーしていたもので、もっと早く手に取れば良かったと、いまさら後悔している(笑)

正直、読み終わった直後のいまも『イシューとは?』という問いに簡潔に答えることは出来ない(笑)ダメじゃんって感じ。

『イシュー』の定義としては、2つあり、
①2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
②根本に関わる、もしくは、白黒がはっきりしていない問題
の両方を満たすもの、ということらしい。

まあ、詳しいことはぜひ本書を読んで欲しい。私自身は、なんとなくわかったようなわからないような心境ではあるものの、いくつか気付いたことがある。

それは、私が過去にさまざまな場面で行ったが、採用されることがなかった提案は、すべて私の伝え方が悪かったのだということ。

『どんな説明もこれ以上できないほど簡単にしろ。それでも人はわからないと言うものだ。そして自分が理解できなければ、それをつくった人間のことをバカだと思うものだ。人は決して自分の頭が悪いなんて思わない』

この言葉は、著者が研究時代の教授に言われ、今でも大切な教えにしている言葉として紹介されていたが、まさにこの言葉に尽きるのだと思った。

結局、私の過去採用されなかった提案というのは、相手に理解されなかったということだろう。

『1チャート、1メッセージ』というのも書かれていたが、財務経理担当者あるあるかもしれないが、1チャート(図表)でいくつもメッセージを伝えてしまったりする。

普通の人のツイートでも『1ツイート、1メッセージ』を意識してされている今の時代に、いまさらだけど、改めて自分のダメなところに気付かせてもらえた。

また、『とりあえず死ぬまで働いてからものを言え』というような根性論を否定しつつ、『プロフェッショナルの世界では「努力」は一切評価されない』と言い切ってくれるのも、私としては好きなスタンス。

もしかしたら私の周りだけかもしれないけれど、『ここまでやったんですが、、、』とか『3日連続で徹夜です』とかをアピールしてくるサラリーマンが多すぎると感じているので、まさにその通りだと感じた。

サラリーマンだって、お金をもらって働いている以上『プロフェッショナル』であるはず。そこには、良い仕事=バリューある仕事をしてやろうという気概が必要だと思うし、結果の伴わない努力なんて見せても一銭にもならないという認識を持つべきだと思っている。

私なりの『イシュー』を理解するため、実践と読み返しを繰り返して『考え』続けていこうと思っている。

『悩む』のではなく『考える』

『悩む』=「答えが出ない」という前提のもと「考えるフリ」をすること。とも書かれていた。

『悩む』のではなく『考え』続けていこう。

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