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読書感想 #2

『Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』

ハーバード教育大学院の学者さん2人が中心となって行った『ダークホース・プロジェクト』がベースになっていて、『既存のルートではなく、型破りなルートで活躍するようになった人』をダークホースと定義して、その人たちの歩んだ道筋を紹介している。

20世紀初頭から始まった「標準化時代」から、現在は「個別化時代」に移行していて、私たちが常識と思っている成功法則が役に立たなくなってきていると。

これまでの成功法則は、成功の定義を「出世の階段を登ることによって、富と地位を獲得すること」とし、「自分の目的地を知り、それに向かって懸命に取り組み、コースから外れるな」というもの。

この標準化時代の成功法則では『個性』が完全に無視され、仮にこの法則に則って成功したとしても、充足感や幸福感を得ることができていないと。

「個別化時代」においては、個性が大切であり、自分自身にとってかけがえにないことに熱心に取り組むことで、充足感を得て、その充足感の追及が成功につながると。

私自身は標準化時代の成功法則を地で行ってきていたという自覚がある。親からのご指導で小学校3年生から塾に通い、中学校受験をして、大学の付属校に合格し、高校時代の成績もそこそこ優秀だったので、大学の学部は好きなところを選べたし、就職先も一部上場企業だった。

もっと上の人はいるのだろうけど、ある程度成功法則通りのルートをたどってきた。それでも、新卒で入社した一部上場企業での配属は、王道ではなく、雑草が生えた獣道だった(笑)

この獣道では、いくら努力して、上司に取り入って、成績を残したところで「支店長」にもなれないと10年目でようやく気付いた。遅い(笑)

そこからは、「親の期待に応える」のではなく自分の好きなこと、やってみたいことをやろうと決めて、結局今5社目である。

それでも、私は社会人になって最初の10年を後悔しているわけではない。社会人の基本のきとか、会社組織とはとか、色々なことを教えてもらえたし、たくさんの先輩方にお世話になったし。

たしかに、最初の転職以降、この本にある通り「小さなモチベーション」に従って、行動してきて、とても楽しく、充足感もあり、成長も感じながら過ごせたと思っている。

ただ、最近はもしかしたら「小さなモチベーション」を見失っているのではないかとも思っている。

いわゆる「次の段階」に進むタイミングなのかもしれないが、そこに向けた「小さなモチベーション」が見つかっていないという感じ。

どうしよう。。。と言いながら、なんとなく解決方法はわかっている気もする。

とにかく『自分が好きなこと』がぼやけてきているのだと思う。もしくは見失っているか。

何がしたいのか、何をしていると楽しいのか。少し落ち着いた時間を取って自分をしっかりと見つめなおさないといけないと思っている。

年間5日間の有給休暇取得が義務付けられたので、どこかでまとまった休みを取って自分探しの旅に出ようっと!せっかくなら私もDark Horseと言われたいし(笑)

そうそう、本書の文章は少し回りくどいというか、説明過剰な感じでちょっと読みにくいと感じた。まあ、これは個人の好みの問題だと思うので、興味がある方は読んでみてください!


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