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気持ちよく働きたい

『ヒューマングルメンタリー オモウマい店」という番組が大好き。
ほぼ毎週見ている。見るたびに、定年を迎えるころには、自分もこういうお店をやっていたいな、と思っている。

番組に出てくるお店は、とにかく安くて大盛だったり、無料で色々なものをサービスしちゃったり、店主や女将さんのキャラがとっても濃かったり(笑)

奇抜な人たちばかりというイメージだけど、たいていの店主や女将さんに共通するのが、楽しそうに働いているってこと。

これって本当に大事だと思う。皆さん本当に素敵な笑顔で、お客さんが喜ぶ顔をみるのが嬉しいって感じで働かれている。

それに皆さん、あんまり儲けようとしていない(笑)
私にとって印象的だった方は、エアコンが壊れちゃったスパゲッティ屋さんの店主さんで、その方は『家賃がなければもっと激しいことができる』って言っていた(笑)

ただでさえ、色々な無料サービスをしているのに『家賃さえなければ』さらにって(笑)一般的には何を考えてるんだって感じだと思う。

この言葉っていわゆる『飲食店あるある』なんだと思う。
飲食店は『FL比率が大事』ってよく言われる。Fは材料費(食材)でLは人件費。最近はこれに『R=家賃』を足して、FLR比率と言ったりもするらしい。

つまり、飲食店にとっては、材料費、人件費、家賃が費用の大半を占めているってこと。このうち材料費と人件費は比較的コントロールしやすいが、家賃はいわゆる固定費とされ、店主さんの努力などではコントロールができない。

極限の状態を考えた場合、家賃さえ払えるだけ儲けられれば、あとはどうにでもなる、というか、食事は店のものを食べることができるし、家族や親族だけで経営していれば人件費なんていらないってことにもなる。極端だけど。だから『家賃さえなければ』って発言になるのかなと。

この番組に登場される方々は、皆さん、自分の儲けよりもお客さんに喜んでもらいたいって気持ちが先に来ている感じ。だから、常に『もっと喜んでもらいたい』って思っているんだろうなと。

私も飲食店に関わっている人間なので、その気持ちはとってもよくわかる。うちのラーメンを食べてくれたお客さんが『ごちそうさま!』とか『美味しかった!』とか言って笑顔でお店を出られるのを見ていると、とっても嬉しい気持ちになるし、頑張ろうって気持ちになる。

一方、会社経営の視点で考えると、それじゃ成り立たんって気持ちにもなる。ただ、これは、会社組織での話で、個人店だったら可能だよなと思っている。

一般的な会社については、色々思うところもあるし、今回のこととはちょっとズレるから、置いておくとして、個人事業主だったり、法人化していてもメンバーがほとんど家族や親族って感じだったら、たくさん稼いでも、税金でガッツリもっていかれるくらいなら、お客さんや従業員さんに還元したいって行動になっても全く問題ないよなと思う。

自分は必要最低限の手残りがあれば、あとは、お客さんの喜ぶ顔が見れるだけで十分って考えになるのって、ある意味、商売の基本というか本来の姿のような気がする。

ネット記事でこういうお店を称賛するのはおかしいというようなのを見た記憶がある。まあ、一理あるとは思うけど、世の中にはそういう人もいるってことで、わざわざネット記事で荒立てなくても良くないとも思う(笑)

私も将来自分の店を持ちたいと、うっすら思っているし、その時に、少しでもたくさん儲けようと思いながら働くより、少しでもお客さんに喜んでもらおうと思って働いていたいと思っている。

年を取れば物欲やら自己顕示欲やらは減っていくだろうし、一方で、社会貢献だったり、地域社会への恩返しだったりって気持ちは強くなるんだと思う。それに、同じ働くなら、気持ちよく働きたいしね。

お客さんに喜んでもらうことが、商売の本質だと思うし。
来週も楽しみだな~(笑)

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