10.コロッケはコロッケ屋で
わたしは料理が好きです。
グツグツ煮込んで味が染みるのをゆっくり待つのも、大量のみじん切りも、好きな味付けを見つけるのも、試したことのない調味料を買うのも。
食べることへの興味が尽きたことがありません。
そして、めんどくさがり屋です。
それはそれは、超が何個ついても少ないくらいのめんどくさがり屋です。
料理には、面倒がたくさんあります。
コロッケは、その最たる料理です。
野菜の中でも、特に剥きにくいジャガイモの皮を剥き、柔らかくなるまで茹で（レンジ調理の方法を見つけた時は飛び上がるほど嬉しかった）、玉ねぎのみじん切りをして（作業は好きなんだけど、コロッケを作る時は何せいろんな作業をしているから、作業スペースが狭い、その中でのみじん切りはとても大変なのである）、炒めた挽肉と玉ねぎを潰したジャガイモと混ぜて形成して、卵液につける。
ここまででへとへとなのに、メインの調理方法は、料理最難関の揚げである。
美味しかった時間も束の間、コロッケを作った後の台所を見てみよう。
油は跳ね、ある洗い物は溜まり、満腹感の中片付けをする気力を出せる人間は少数派。（わたし調べ）
こんなにも労力がかかるコロッケ。
スーパーや商店街に行くと、プロが作ったコロッケが100円前後で売られていたりする。
間違いのない美味しさで、片付けもしなくて良くて、食べたいときにすぐ食べられる。
これが100円。安すぎる。安すぎる。
家で作るコロッケも美味しい。揚げたてをもれなく食べられる。
コロッケを作るという一大イベントとして、１日潰す覚悟なら最高。
でも、「今日の晩御飯は〜まあコロッケかな〜」くらいの気持ちで作れるものじゃない。
美味しいコロッケ、教えてください。
敬意を持って食べに行きます。
写真は、だいすきなフォトグラファーともまつりかさんに数年前に撮ってもらった、根津商店街の最高のコロッケを頬張る中村美優です。
また、あした！
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毎週金曜20時「中村美優のアナグラ」をInstagramで更新中です🧕
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