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11.裁判員制度候補者通知が届いた

数年前、家のポストを見ると大きな封筒が入っていた。
差出人のところに最高裁判所と書いてある。
人間とは不思議なもので、何もしていないはずなのに、記憶のない過去が一瞬で蘇り「もしや人生終わった……??」と頭に浮かぶ。

清く正しくをモットーに生きているわたしに、最高裁判所が何の用でしょうか、と恐る恐る封筒をしっかり確認すると、裁判員制度の候補者に選ばれました、という通知書であることがわかった。

「裁判員裁判!!!学校で習ったぞ!!」と、本当の記憶が蘇る。
学校で習った時は、すごい確率の中から数名選ばれるみたいないイメージで、こういう制度がありますよ、テストで出ますからね、くらいの感覚だった。
まさか、自分のもとに回ってくるようなものだとは、恥ずかしながら全く想像をしていなかった。

詳しいことは調べて欲しいのだけれど、ウルトラざっくり言うと、候補者に今あなたは選ばれていますので、心の準備しておいてくださいね、本当に正式に選ばれたらいついつまでにまた連絡しますね、みたいなことが書いてある。

結果、わたしは選ばれなかった。
たけれど、こんなにも急に、自分が何かの当事者になる可能性があるんだと思った。色々なことを、自分ごとに考えて、しっかり生きていかなきゃなと思った出来事でした。

また、あした!

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