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紫の淡さ

久しぶりに少しだけ文章を書く気になりました〜!よかった!笑

舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花
を劇場で一度、配信で千秋楽見届けました。

いつもの言い訳ですが、私はあの複雑な刀ステをすべて理解しているかと言われるとそうではありません。劇場で観ているものとそうでないものがありますし、ひと通り見ていますが繰り返していないので記憶に乏しいところもあれば考察も不十分なままです。毎度、難しいことは置いておいてその作品を楽しもうという意識でいます。本当は繰り返し見て、いろいろなことを考えたいんですけどね。大目に見ていただける方のみ読んでください。

あと今から書くこと内容薄っぺらいです。少し書き留めたくなっただけなので!すみません!
一つ言えることは、
わたしは綺伝のこと、歌仙のこと、演じるわだっくまさんのことが大好きになりました。

この作品の始まりはやはり科白劇にあると思います。
この状況下で綺伝ができなくなり、その代わりに生まれた

科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶

これを二度ほど配信で見たわたしは、もしかしたら配信で見たことによりこんなにハマったのかも。感情揺さぶられる表情にも胸打たれている自覚があります。

言葉にできない、いろんなものが混ざり合ってはっきりとしない、そんなことが幾重も重なる舞台だと思いました。

細川忠興とガラシャのお互いへの愛と憎しみ

地蔵行平の刀剣男士の本能と呼ばれるものとは正反対のガラシャを救いたい思い

地蔵を救いたい古今伝授の太刀の葛藤

歌仙兼定が思う細川忠興の雅さ、荒さ
忠興とガラシャの時間軸を守り抜くためにすることの葛藤

黒田官兵衛の思惑

キリシタン大名たちの思い

そして刀ステが抱える円環の中にいる三日月宗近のこと

放棄された世界の濁り

渦巻くものが多すぎて、どうにかなりそうだけれど

本来人間の感情は複雑で到底言葉にできないんだろうと思うと納得できるところはある。

心に名前は付けられない、だから詩がある
そう言った歌仙の言葉が、
この作品そのものだと思いました。

桔梗や歌仙の髪色のようなむらさきの映像と照明の中で、照明が虹色に輝く場面が多いんです。プリズムに太陽光を通したような。混ざり合う世界を表しているみたいでした。キリシタンたちの信じる神の神々しさでもありましたね。神がいるかは分からないけれど。

画像はこの前たまたま撮ったおそらく牡丹の写真です。(教えて詳しい人)
歌仙の極まる前の衣装って好きです。
翻すと裏地が赤くて、胸元の牡丹か雅で。
科白劇でステージ中央あおりのカメラが拾った翻した裏地の赤が力強くて雅で見惚れたのを覚えています。

それから、刀の血を細川忠興のように自分の衣で拭うシーンは、ぐちゃぐちゃの気持ちで見届けて目に焼き付いている。文系と言えど之定だからね・・・

詠む時を選びたい、と言った和田さんの歌仙の歌がやっと聴けて幸せです。

お話は大変だったけれど、本当に素敵な舞台でした。ありがとう。そしてなにより完走おめでとう!

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