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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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2024年1月の記事一覧

「辛くないカレー」は、「発明」だと思う。

 真っ赤になったラーメンを美味しそうに食べている人を見ると、とても真似ができないけれど、それでも、近所のカレー屋へ行くときは、5段階くらいある辛さのレベルでは「上から二番目」を選ぶくらいだから、そこそこの辛さ好きなのだと思う。  そんな程度の辛いもの好きであっても、どこかで、辛くないカレーはカレーではない、という思い込みがあって、そんな人間にとって、「辛くない」がタイトルになっているカレーは、ちょっとした驚きでもあった。 カレーの歴史 個人的な印象で、でも、それなりに全体

「人生経験」という言葉について、改めて考える。

 それほど豊富な知識や経験があるわけではないけれど、例えば、女性が友達の彼氏を紹介されて、どうほめていいのか分からないとき、「優しそうな人ね」と言うらしい。  それを知ったときには、かなり納得もしたし、自分のこととして思えて、そういえば、「優しそう」みたいなことを言われた記憶が蘇り、他の言われ方もしていないことも思い出し、ちょっと落ち込んだ。 「人生経験」という言葉 自分が若いとき、例えば自分よりもかなり年上の世代の人と話をしたとき、圧倒されるほどの人もいた。それは、ごく

事件の空間。

 そこは、ただ楽しそうな空間だった。 上野公園 新しい年になってから、アートを見たくて、上野に出かけた。  上野駅が改築されてから、改札を出ると、信号もなしに、すぐに上野公園につながるようになった。  とても人がたくさんいて、妻と二人で、ちょっと驚いたりもして、でも、目的の美術館へ向けて歩いた。  途中に公園内の大きな交差点のような場所がある。  そこには、いつも人でいっぱいで入店することができない印象のスターバックスコーヒーがある。  目的地へはそのまままっすぐ

YGで始まり、NYで締めくくる。

 コロナ禍が完全に収束したわけではないので、外出は今も控え気味になっている。  それでも出かけるときは、当然だけど、電車などの公共交通機関を利用し、東京都心部に向かっていると、電車の中などで、NYのキャップを、意外と多く目にすることに気がついた。  それも、おしゃれな女性が身につけているように思えた。  あの帽子が、野球帽と言われていた頃から考えると、ファッションという概念から、最も遠いはずだったのに、NYのマークがついているから、とはいえ、こんなにオシャレとして扱われ

灰皿の時代。

 街の中華屋に入ったとき、昔ながらの木目模様で、縁が鉄の薄い板で囲われている机の上に、灰皿があった。  今の時代だと飲食店に最初から灰皿があるのは珍しかった。それに、銀色で軽く、この灰皿を知らない人から見たら「UFO」のように見える形も久しぶりに見た。それも、銀色で比較的新しく、おそらくは今年買ったばかりではないか、と思えるほどだった。  まだ、灰皿は新しく作られている。  それは需要がある以上当然のことなのだけど、こうして具体的に形として見ると不思議な感じがした。

「想像力」を鍛えることも、「好奇心」を忘れないことも、「本当に大事なこと」ではないと思う。

 何か、とても否定できないように、「常識」のようにいわれることが、いくつもある。  想像力を鍛えよう。  好奇心を忘れない。  そうした「常識」の中で、「想像力」と「好奇心」に関しては、あまり疑問がはさまれない。  だけど、いつも思っていたのは、「想像力を鍛える」ことも、「好奇心を忘れない」ことも、優先順位で言えば、本当に大事なことではない、ということだった。 想像力と好奇心 想像力が自分にあるかどうかわからない。それが人と比べて、優れているのか、劣っているのか、それ