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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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2022年7月の記事一覧

「バーチャルリアリティ体験」の映像を見て、少し安心した理由。

 バーチャルリアリティの時代が来る、と最初に聞いたのがバブルの頃で、それから30年くらい経って、どうやら、やっと実現しつつあるらしい。 VRゴーグル  今は、自宅で機材があれば「VR」が見られる、ということを知ったけれど、その機材を使っている姿を何かで見て、あれだけ無防備な姿になるのは、怖いのではないかとも思ったけれど、それでも、すでに普通に販売されている。  今は、それ本体だけで使えるゴーグルを「スタンドアローン」タイプというらしいのだが(「攻殻機動隊」みたいだけど)、

「迷惑をかけちゃいけない」と、「迷惑をかけたくない」。その二つの言葉の違いについて、考える。(後編)。

「迷惑をかけちゃいけない」と、「迷惑をかけたくない」。どちらも、多く聞かれる言葉だけれど、実は、意味合いがかなり違うのではないか、と思っている。  その上で、「迷惑をかけちゃいけない」という言葉を使いすぎるのは、特に教育的効果として、好ましくない場合もある、と言われるようになってきた。  その一方で、「迷惑をかけたくない」という言葉は、高齢者が使うときは、特に意味が重いし、決して軽んじられることではないとしても、それが、未来の明るさにつながるわけでもないと思う。  では

「迷惑をかけちゃいけない」と、「迷惑をかけたくない」。その二つの言葉の違いを、考える。(前編)。

 「迷惑をかけちゃいけない」ということは、昭和の時代から、あちこちで言われていたけれど、時代が進めば「困ったときはお互いさま」の方が盛り返して、もう少しバランスが取れるかと思っていたら、21世紀になって「迷惑をかけちゃいけない」が強くなりすぎているのが、やはり、不自然だと思う。 「迷惑をかけちゃいけない」を、内面化すると「迷惑をかけたくない」になるはずだけど、その二つの言葉と、そこに込められた意味や思いは、実はかなり違うのではないか、と思うようになった。 「迷惑をかけちゃ

「参院選の日」。2022.7.10.

今回は、投票する前に、政見放送がいつ放映するのか、を確認して、東京都と、比例代表の両方を見た。 特に東京都で、候補者個人が話す政見放送は、候補者が結構いたので、見るのに時間がかかったと思う。 政見放送  政見放送は、今も、何十年も前から同じ部屋で収録しているのだろうか。と思うような、古い写真館の薄い茶色をバックにしたような感じが基本のようだった。  とても特殊な薄くて小さい机(?)を前に候補者が話す。後ろで、手話通訳者が、言葉を手話にしている。それは、どこか

『「晩節を汚さない」ためには、どうすればいいのだろうか』。(後編)。

 若い頃に華々しい活躍をし、同時に尊敬すべき人だと思っていたのに、それから年月が経ってから、別の場所で「活動」している姿に、「晩節を汚す」という言葉が浮かんでしまうような場合も少なくない、と思うようになった。  それだけ、自分が、歳を重ねた、ということかもしれないが、そういう姿を見ることは、もしかしたら、平凡な人生の自分だったら、もっとひどいことになったら、と怖さを思わせることでもあった。 引退後の戦い  前編では、2021年の東京オリンピックの「関係者」の中で、際立って

「身振り手振りが似合わない人」の共通点。

 大企業の社長が、CMで話をしていた。  それも、新製品を記者たちの前で紹介する、という形だった。  微妙な違和感があったのは、両手を広げて動かして、いわゆる身振り手振りの姿が不自然に感じたせいだった。  それは、人が聞いてくれないかもしれない、という焦りや怖れがないせいだと思った。 プレゼンテーション  企業のトップが人前に出てきて、自社の製品のアピールする姿を、よく見るようになったのは、やはりスティーブ・ジョブズ以来だと思う。  すごく準備をしてプレゼンテーション

アンケート結果は、伝え方しだいで、(当然だけど)かなり印象が変わることを、考える。

 テレビ番組を録画して、目的の番組を見終わって、それからCMが続いて、さらに次の番組の冒頭の画面に変わって、止まった。  そこには、高校生の「将来つきたい職業」ランキングが出ていて、1位のところが空欄で「??」になっていた。  だから、気になって検索した。 高校生白書 2021年の高校生はどんな職業に憧れるのだろうか。自由記述を含む55種の職業から、高校生が将来つきたい職業を1つだけ選んでもらった。 男女合計の全体ランキングをみると、1位「エンジニア・プログラマー(

『「晩節を汚さない」ためには、どうすればいいのだろうか』。(前編)

 日本代表サッカーチームの監督が、不透明な過程で、急に辞めさせられたことがあった。  2018年のことだった。 ハリルホジッチ監督解任  その後、ハリルホジッチ監督が裁判で損害賠償で訴え、それも、金額は1円だったので、それだけ怒りがあり、謝罪を求めていた、ということは、合理的な理由ではないのは、おそらく間違いなかった。  そんな時に、マスメディアに日本サッカー協会の田嶋会長が出てきて、説明をしていたが、「コミュニケーション不足」というあいまいな理由だった。  それは、今