マガジンのカバー画像

いろいろなことを、考えてみました。

382
自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
運営しているクリエイター

2021年6月の記事一覧

「努力が報われないこと」について、もう少し考えた方がいいのかもしれない。

「報われない努力」について、考えることが多くなったのは、大げさにいえば、自分がそういう「運命」の中にいることを、いよいよ認めざるを得なくなったからだと思う。 野望を持たないこと こうした文章↑を書いて、それで、覚悟がある程度は決まった。さらに、努力が報われるかどうか、といったことを思うのは、どちらにしても、どこか野望というか、欲が深い自分がいるから、ということに気がついたせいもある。  例えば、ミュージシャンの和田唱が、ラジオ番組で、「これからの野望」を聞かれて、こうした

「日本人は」という大きい主語を、なるべく使わないことで得られたもの。

 今、「日本人」という言葉は、以前よりも複雑な意味合いを持っているし、使うときに慎重さが必要になってきている。  少し昔は、日本という国土に住んでいる人は、単一民族を前提として(それ自体が不正確な認識だけど)、もっと気楽に使っていた。 「日本人」という大きい主語  今考えると、無知な部分も多く、恥ずかしくもあるけれど、たとえば、「日本人は、〇〇しがちだけど」という枕詞のように使い、その「〇〇」は、ほぼネガティブな行為や癖や習慣などを入れて、それについて困ったもんだ、といっ

「オレオレ詐欺」から始まった「特殊詐欺」を、どうすれば防げるのだろうか。

 2度ほど、いわゆる「オレオレ詐欺」の電話がかかってきたことがある。 最初の電話  夜中11時くらい。 「あ、俺だけど」  軽めの若い男性の口調。 「どなたですか」  と普通に聞いたら、さらに距離を詰めるような口調になった。 「何言ってんだよ。オヤジ。オレ、オレ」。  うちには息子もいなければ、娘もいない。これが、オレオレ詐欺か。 「すみません、うちには息子がいませんが」。 「何言ってんだよ、おやじ。オレだよ」  笑い声まじりで、まだ粘っていたから、失敗すると怒られるん

小出祐介氏(ベース・ボール・ベアー)の語りで、「世界がちょっと変わった」。

 ドラマ「古畑任三郎」のことを、ロックバンド「ベース・ボール・ベアー」小出祐介氏が話しているラジオ番組のコーナーがあった。その放送時に、聞けなかったので、ポッドキャストで聞いた。 ベース・ボール・ベアー 小出祐介氏の語り  この番組には、小出氏は時々出演し、先日もこの番組のサテライトのような場所で「エヴァンゲリオン」について、納得のいく内容を、抑えながらも内から伝わってくる過剰な熱量で語っていたから、期待値は高かった。  パーソナリティの宇多丸氏には「こいちゃん」と呼ばれ

「強行の気配」……新しいオリンピックのフラッグ。

 個人的には、今回の東京オリンピック・パラリンピックは、中止にしてほしいと思っている。だけど、商店街には、オリンピックの新しいフラッグが、はためいていた。 感染のリスク 「中止にしてほしい」という気持ちに至るまで、どうすればアスリートの尊厳を少しでも守れるのか、といったことも考えた。ただ、それよりも感染のリスクの方が大きすぎると、思った。  何しろ、これだけ人流抑制と言われていて、新型コロナウイルスの変異株まで出てきてしまった段階で、関係者だけでも海外から人を大量に受け入

「友達の友達→元カレ・元カノ→SNS」…… 情報源の変遷の「歴史」。

 誰から聞いたの?  こうした同じ質問に対して、この何十年かで答えが変わってきた、と思う。 「友達の友達」  もう、今はほぼ聞かれなくなったのだけど、一時期、よく耳にしたのが「友達の友達」という言葉だった。それは、新しい話題や、一般的なテレビなどの情報とは違うことを話すときに、情報源として使われていたはずだった。  多くの場合は、直接知らなくても、友達が話題に出したから、ということを根拠に話されていたのだけど、ちょっとでも冷静に考えたら、「友達の友達」は、他人に近いので

ドラマを見て、「専門性」と「当事者性」と「総合知」を考えた。

 ここのところ、毎週見ているドラマのうちの一つが、「イチケイのカラス」で、登場人物に実際のモデルがいると知り、勇気づけられる部分もある。  一緒に見ている妻は、毎週のように涙しながら見ていて、私も基本的に面白く、興味深く見ているのだから、有難いと思っている。 医師の言葉  裁判官が主人公なので、その舞台のかなりの時間が法廷になる。  そして、そこで様々なドラマが生じるのだけど、本筋とは違うのだけど、補強の材料としての言葉として、5月31日放送回で、医師が証言台に立つ場面が

「音の絶景」

 行政のイベントで、区民大学、というものがあって、道路の脇に立っている「掲示板」で最初は見つけた。区民というだけで無料で受講できることを知り、興味がある時は、確か往復ハガキで申し込んで、何度か講座を聞くことがあった。 講座 知らない講師の時は、興味がある内容。  知っている講師の場合は、自分が知らない話。  そういう講座をなるべく選んで、話を聞いてきた。  そんな中でも、その講座の本質ではないかもしれないけれど、今でも時々思い出す話がある。  講師は、伊藤亜紗氏だった

「結婚の条件」としての「経済力」は、細分化して考えたほうがいいのかもしれない。

 ラジオをなんとなく聞いていたら、内容は「結婚相手」に求める条件になっていた。リスナーからのメールでは、周囲の人に聞いたら、口を揃えて「経済力」というのですが、どう考えればいいでしょうか?ということだった。 結婚相手に求める「経済力」 随分と昔から、こんな話はされているけれど、番組のパーソナリティは、経済力は、とても高い人ほど、場合によっては、大げさにいえば、一晩で財産を失うようなこともあるから、そういう時に、経済力を決め手として結婚したら、どうなるのでしょう?みたいな話も

「もう一度、原点に戻ること」………『新型コロナは、まだ分からないし、終わりも見えない』。

 テレビやレコーダーを買う時に、同じ時刻に放送されている2番組を同時に録画できるものもあります、という電気屋さんの勧めに対して、そこまでしないと思います、ということを言って、断わった。  一番組だけを録画できる機械を買ったのは、予算的にも、少しでも安く、という気持ちがあったからだけど、購入してしばらく経って、微妙な後悔が出てきた。  見たい番組は、意外と同じような時間帯に、同時にやっていることが多い。  そのために、最終回なのに、全部を録画できなかった「又吉直樹のヘウレー

ワクチン予約。緊張の12日間。緊迫の40分。

 高齢者への、新型コロナワクチンのワクチン接種が始まったけれど、それは予約をしないと受けられない。自分の住んでいる地域では、2021年5月21日から集団接種の予約も始まった。  いつの間にか、早い者勝ちのような空気になっていて、その上、すでに集団予約や、大規模接種は始まっていて、いろいろなニュースを、嫌でも目にするようになっていた。 ワクチン予約への不安  私は、二人分の予約を取らなくてはいけない。  こんなにコンピュータのスキルが低くても、一応は使えるので、サイトから申