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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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2021年1月の記事一覧

テレビについて⑤「文化資本としてのバラエティ」---- 関ジャム完全燃SHOW

日曜日の夜にぼんやりとして見ていて、そんなに熱心な視聴者でもないので、申し訳ないし、「関ジャニ∞」のファンでもないから、あんまり語ってはいけないかもしれないけれど、でも、時々、とても感心する番組がある。 音楽についての「教養」  「関ジャム完全燃SHOW」は、そんなにはっきりとした記憶でないのだけど、始まった頃は、もっと「関ジャニ∞」が、音楽的に活躍するような場面が多かったと思うのだけど、メンバーが脱退したりすることもあったせいか、というよりは、おそらく長く続いていく

「資本家」が、しばられている(かもしれない)「資本主義の呪い」を、難しいけど想像してみる。

 「100分de名著」という番組を見るたびに、伊集院光の理解力と、分かるところと、分からないところを明確に区別する姿を見て、感心もし、こうして仕事をしていく上で、さらに学んでいるのだから、もっと賢くなり、仕事も増えるかと思うと、うらやましいような気持ちにもなる。  確か、伊集院氏は、高校中退という学歴のはずだから、それから、おそらくは独学でいろいろなことを教養として身につけていて、そのアウトプットのあり方も品があるので、そのうちに、伊集院光が「学び方」についての本を出してく

「社会的な必要性」と「収入」がつり合わない、「はたらく」について、考える。

 収入と仕事の質についての関係性については、いろいろと考えた。(リンクあり)。そのことによって、仕事の質が高いことが、収入の高さに比例しない、というごく当たり前のことを再確認できたと思う。  それでも、社会的にも個人的にも、重要で必要性が高くても、収入が低いどころか、場合によっては、お金に結びつかない「はたらく」も存在する。  そして、その仕事や「はたらく」が社会にとって必要で重要であっても、それが収入が少ない場合は、どうしても尊重されない空気は、やはり感じる。  コロ

「流行が繰り返す」のは、「人の気持ちが変わらない」せいかもしれない。

 駅の構内の、旅行を促すポスターで、いつまでも若い有名女優が「大人の旅行」として勧めているプランはとても落ち着いていて、自分も対象年齢に入ってきているはずなのに、とても遠い出来事に思えていた。 旅行の意味合い  大人になったり、成熟したり、豊かになったりの差が、歳を重ねるほどに広がっていくような気がして、自分には、とても旅行に行く余裕がないと感じると、変な話だけど、勝手に微妙に悲しくもなって、さらに縁遠い感覚になる。  今でも、ありがたいことに、年賀状のやりとりが続いてい

仕事における「質の高さ」と、「収入の高さ」の関係性を、改めて考える。

 日曜日の朝のテレビ番組を録画して、見ていた。その中での神田伯山と中田敦彦(オリエンタルラジオ)の対話を聞いて、「芸」と「収入」の関係について、本質的なことに少し触れられていたように思った。  番組の後半で、中田氏が、発言力と収入について、こんなことを話した。  例えば、年収300万円のプロ野球選手と、年収2億円の畳職人がいたとして、おそらくは世の中の人は、畳職人の話を聞くんじゃないでしょうか。  それに対して、神田伯山氏は、反論というのではないのかもしれないが、こんな

「はたらくってなんだろう」 ー 30年後の答え合わせ

「はたらくってなんだろう」という言葉を見て、改めて、そのことを考えてみたくなりました。ただ、ここからの話は、苦難を乗り越えて成功してもいませんし、自己啓発的な内容でもなく、気がついたら、働き始めてから、かなり時間が経っていて、30年くらいの年月が過ぎたことが、時々信じらないような気持ちもしているような、少しぼんやりした人間の言葉であることは、ご了承ください。 充実した余暇  もう30年くらい前のことになるから、微妙に記憶が違っているのかもしれないけれど、まだ、大学生で、就職

ラジオの記憶⑦「三人寄ると、本当に文殊の知恵」―東京ポッド許可局

 食事の後、食器を洗う時に、よく使っていたのがiPodだった。それも2007年に購入したものだから、商品名は「クラシック」だったけど、10年くらい聞いていて、いきなり壊れた(リンクあり)。  その中での自分の「メインコンテンツ」のひとつが、「東京ポッド許可局」だった。 「東京ポッド許可局」の成り立ち 2008年、売れてない芸人3人でひっそり始めた自主制作のポッドキャスト番組をTBSラジオが異例の輸入! モットーは「屁理屈をエンタテインメントに!」 エンタテインメントとイン

「エビデンス主義」への、素朴すぎで未熟だけど、今のうちに伝えたい疑念。

 「エビデンス」という言葉をよく聞くようになったのは、いつ頃からかは、よく覚えていないのだけど、現在は、はっきりといろいろな場所で聞くようになった。  最初は、医療の世界で使われていたはずだった。それは、患者が、自分自身の治療を選択する時に、根拠のある治療を選びたい、といった文脈の中で、「エビデンス」が使われ始めたと記憶している。  患者となった場合には自分の命に関わる重要なことなのだから、そこで「根拠」を求めるのは当然のことだし、それは、「説明と同意」として「インフォー

「手づくり」への思いや気持ちを、考える。

 年末に向かって、東京都内のコロナ感染者数が増大し、大みそかには1000人を超えて、思った以上に不安になっていて、さらに加えて喪中のせいもあるのか、他のことまで気が回らなかったせいなのか、ここ10年くらいでも初めて、コタツとテレビのある部屋に飾る2021年の、うちにとってはメインのカレンダーを買うのを忘れていた。  もう、今年は、1月のカレンダーは、あきらめていた。  誰かにもらえるまで待つか、もう少したってから値段が下がってからのカレンダーを買おうと秘かに覚悟していた。

「青春を奪われた」という表現を、考える。

 ラジオで、ザワついたこと、というテーマでのメールを募集していた。  概要なので、やや間違えているかもしれないけれど、大筋はあっていると思う。こんな内容だった↓。  たぶん、大学生の女性。  近所の中年の女性から、今のコロナ禍の状況を踏まえて、こんなようなことを、言われたらしい。  〇〇ちゃんは、かわいそうね。  出かけられないし、遊べないし、青春を奪われてしまって、かわいそう。 と、真面目なトーンで言われて、ザワついています。  あちこち出かけられなくなって、でも