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弱小ギルドが大きくなるまで【第一話】


スマホゲームではあるが、リリース当時から現在まで約6年間続けているゲームがある。

ジャンルはRPG。中には対人コンテンツ(PvP)等も有り、セールスランキングに載るような有名ゲームではないが6年間ギルドマスター(ギルド、組織の長、以下ギルマスと略)としてプレイしている。

今回はゲームの話ではなく、ギルマスとして見たギルド内の世界について少しお話しようかと思う。

私が運営しているギルドの人数は約200人。ゲーム内ルールでは最大200人まで所属可能なのでゲーム内でも大きい部類の組織だ。

ギルマスになるのは簡単で、ゲーム内通貨を払ってギルドを設立。あとは人が入るのを待つ、ただそれだけ。私がやった他のゲームも基本はこのシステムが多かった。実際誰にでも設立可能だ。

設立してまず悩んだのがメンバーが集まらない。それはそうだ。設立して間もない弱小ギルドに好んで入る人間なんてそう居ない。入ってくれるのはゲームを始めて間もないルーキーばかりでお世辞にも今後戦力になるようなユーザーでもない。

色々と考えた結果、非常に手間暇掛かるがダメ元でそのルーキー達を自分の手で育ててみることにした。

だがルーキーが何が分からないかが分からない。なにをして欲しいのかが分からない。まずはルーキーに連絡をしてみることに。

「どのキャラを育てていいかわかりません」

そりゃそうだ。とりあえずギルドの掲示板に攻略サイトを基にまとめた情報を一方的に流したりしていた。反応は様々で、更に質問してくるメンバーも居れば無言のユーザーも居る。なにかのためになればと思い、イベントなどあればその都度情報を流していた。

1ヵ月ぐらい経つとギルド内のルーキー達もある程度のレベルまで上がり、質問の内容も以前と変わり中級者、上級者が悩むような内容のものが増えた。しかしここら辺で数パターンのユーザーが居ることに気付いた。

①質問などコミュニケーションは取らないが純粋にゲームが好き。レベルが上がるのが早い。

②質問、コミュニケーションが多い、あるいは好き。レベルが上がるのは①より早い人も居ればかなり遅い人も居てムラがある。

③段々とログインしなくなる。

私のギルドは②のユーザーが多く、ある程度した時期からは個人チャット、ギルドの掲示板が質問などで賑わうようになった。

私が見た限りでは①のユーザーは男性ユーザーが圧倒的に多い。私もそうだが自身で攻略サイトを見たり調べたりが多いので他ユーザーに世話になることを好まない傾向にある。手が掛からずに上達するので有難いユーザーだ。

②は女性ユーザーが非常に多いことがわかった。客観的にやりとりを見ていると質問が解決したら脱線して雑談等をする傾向にあり、私も雑談のお付き合いをすることもしばしば。

③はレベルが上がるのが極端に早すぎるユーザー、外国籍のユーザーが多い。

数か月もするとルーキー達もベテランクラスまでの強さになりギルドの屋台骨を支える大事な戦力になってくれた。ちなみに初期メンバーは1名を除き今現在も頑張ってギルドを支えてくれています。

初期のメンバーは私以外で10名ほどで、継続して頑張ってくれているので内7名を厳選してサブマスター(副ギルマス、以下サブマスと略)に専任することに。

ここまでくるとギルドの成長は早く、わいわい雑談しながら3年でトップ30に入るギルドまで成長した。ランク低っ!って思った方も居るかと思いますがトップ10内は言わばGoogle、Amazon、トヨタなどの超一流企業クラスのレベルなのでそこにランクインはかなり厳しい。

サブマスの7名を見ていると殆どが②のユーザーで、最近判明したが殆どが女性だった。ゲーム内での経験も豊富で雑談等もこなせるのでギルドはいつも賑やかだった。

ただ途中で初期メンバー1名が離脱。次回はそのお話をしたいと思う。



#ゲームで学んだこと

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