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キャリア・コンセプトは「作家」。 #日々短文随筆

数本前の記事で、一橋大学教授の楠木建氏の講演の動画を紹介し、「キャリア・コンセプト」についての話題を取り上げた。

自分に向いている、自分が好きなことというのを抽象的なコンセプトで捉え、そこから具体的な仕事を考えていく。

「キャリア・コンセプト」という考え方に非常に共感し、自分自身のそれは何か、ということをここ数日頭の片隅におきながら考えていたりしてみると、

自分自身にどのような願望があるのかと言うのを言語化してみると、「さまざまな分野・領域に横断的に携わる」「コンテンツにインサイト・コンテクストを与える形でアウトプットをする」「社会との接点が近い」などと表現できそうである。

ということを考え、自分のキャリア・コンセプトは「作家」と表現できるという結論に至った。今回、それぞれについて深掘りしてみる。


さまざまな分野・領域に横断的に携わる

自分は情報科学を大学で専攻しているのだが、そもそも大学で情報科学を学ぶに至った経緯を過去にnoteにまとめていたので引用してみると、考え方は変わっていない事がわかる。

情報科学に情熱が移ったのは,単にその分野の面白さというだけではなく,将来の選択肢が豊富にあるということでした.
情報科学は分野の垣根を越える,分野間融合を促す科学です.
大学卒業後の進路に,アカデミアに残るという他に,様々な分野で活躍できる可能性があります.これは,情報科学特有の「自在さ」によるものであると考えています.

大学で情報科学を学んできたことで、さまざまな分野・領域に横断的に携わる事ができるモバイル性のあるスキルを得られたと思っている。これはコンピュータサイエンスの学術的アプローチが他分野にまで応用可能であるという意味も含まれているが、単にパソコンやさまざまなソフトウェアの扱いに慣れる事ができたという意味もある。大学4年の今になって振り返ってみて、情報科学を専攻してきてよかったな、と思っている。

さまざまな問題を俯瞰して捉え、多角的な視点から解決を目指すアプローチに魅力を感じている。

コンテンツにインサイト・コンテクストを与える形でアウトプットをする

「作家」というのは、インプットしたさまざまなものをもとにして、組み合わせてみたり、変更を加えたりしてみたりすることで新たな価値を生み出す職業だと思っている。具体的な仕事で言うと、データサイエンティスト/データアナリスト、メディア編集者があげられると過去の記事で書いたのだが、ここに新たに「放送作家」を加えたい。「放送作家」は

テレビ(地上波、衛星放送、インターネットを利用した動画配信など)やラジオ番組の企画立案、情報のリサーチ、構成、台本作成などを行う.
(参考:https://shingakunet.com/bunnya/w0011/x0156/)

マスメディアに直に関わる事ができ、社会にインパクトを与えられる仕事として非常に魅力的だと思っている。自分はラジオやPodcastを聴く事が好きで、これをきっかけにして放送作家という仕事を知り、面白そうな仕事だとは思っていたのだが、自分のキャリア・コンセプトを考えている中で、なぜ面白そうだと思えるのか、ということに納得ができた。そして、このように具体的な仕事を考えながら、それを抽象化するという思考を反復する中で、自分のキャリア・コンセプトは「作家」と表せそうだと考えた。

社会との接点が近い

先ほども紹介した”情報科学を学ぶに至った経緯”の中に

学際性豊かな情報科学は,研究領域がとても広く,社会で即戦力となる研究が盛んに行われています.このように,社会と密接に関わる技術としての情報科学の側面にも惹かれました.

という文章があるのだが、情報科学という学問自体が社会との接点が近い、という側面がある。

自分は現在C向けのサービスを扱う企業にてもインターンシップをしているのだが、

”C向けのサービス”というのは自分自身も1ユーザーとして参加できるという点で社会と密接に関わる事ができ、特にデータアナリストという役職は直にユーザーデータに触れる事ができるという点で個人的には非常に面白いと思う事ができている。


キャリア・コンセプトは「作家」

「さまざまな分野・領域に横断的に携わる」「コンテンツにインサイト・コンテクストを与える形でアウトプットをする」「社会との接点が近い」

自分が歩みたいキャリアについての理解を過去の自分の考えも参照しながら深めてみると、「作家」が最も言い当てた表現なのかもしれない。

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