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ファクトと構造を知ることで、適切な行動ができる。no.529


先日Xをつらつらと見ていたら、こんな記事に出会った。

晩婚・子なしで、
ばっちり日本の少子化にしっかり貢献している私は、
なんとなく気になって見てみたんです。


このnote、2万文字超えの大ボリュームだけど、
少子化かなり大きく複雑な問題をそれを極力、
ファクトをベースに客観的に、
そして引いた目線で全体感がつかめるように示してくださってた。


筆者の樫田さんの課題感は、
少子化はヤバいと言う認識は多くの人の間で広まっているけど、
その実態が正しく認識されていないのではないかというのもの。

たしかに、「少子化問題」常々言われているけど、
何が課題でどんな構造になっていて、
そして、どこにどんな打ち手がされているのか?
って、実は正しく知らないし、
説明されているものを見たこともなかった。


樫田さんが書かれていることで、一番の要点はここ。

・政府が行う少子化対策の99%は「子育て支援」に集中している
・一方で、少子化の要因を分類すると「結婚行動の変化」が70%
「出産行動の変化」が30%と言う割合になっている
 (「子育て支援」は後者に向けた施策)

2002年に発表された上記の研究では、1970年から2000年にかけての出生率の低下は、約70%が初婚行動の変化、約30%が夫婦の出生行動の変化で説明できるとされています。
敢えて単純化していうと「結婚行動の変化が少子化の主要因」であるということになります(さらに論文では、70%のうち56%が未婚者の増加によるもの、14%が平均の結婚時期の遅くなったことによるものであると指摘しています)。

これは、もしかしたら多くの読者の認識と異なる可能性もあるかな、と思います。 世間一般で「少子化対策」と訊くと、例えば「子育て世代をどう支援するか」「どう子育てしやすい社会を形成するか」といった対策がイメージされる事が多いのではないかと思います。
このことから、(既に結婚はしている子育て世帯たちが)「子育てに苦労してしまうこと」が少子化の大きな原因だと思っている人も多いのではないかと推察します。5章で詳しく説明しますが、実際これまでの少子化対策は子育て支援に集中しているため、こうした考えになるのも無理はないと思います。

しかし、少子化の大きな要因は、子育て”以前”の「結婚(婚姻)」に関する変化というのが事実なのです。

数字で簡単にわかるニッポンの少子化問題


また、個人的に気になったこととしては、
・結婚しているが、子供がいない割合が3.5%から9.9%に増えている
 (これは私を含め、周りを見ても実感と合う)

国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに行っている下記調査によると、この40年でおよそ3倍程度に増えており、結婚しても子どもがいない夫婦が約1割にまで増えていることがわかります。

数字で簡単にわかるニッポンの少子化問題


さらに、個人的に驚いたこととしては、
・20代女性の約30%が、東京に集中している (居住している)
・18-34歳女性で交際相手がいない割合は40年間ずっと変わっていない

 (76%→72%)

の2点。


東京集中について、

統計によると、再生産年齢において重要な年齢帯と考えられる20-30歳の女性については、人口のうち433万人=同世代女性全体の30%が東京に居住しているといいます。(出典:「人口戦略法案」 331p)
そして、東京は有配偶者率や初婚年齢、無子率、夫婦あたりの子ども数といった、少子化に関わる指標において(少子化が歓迎すべきものではないという前提に立つのであれば)残念ながら最も劣等生と言える地域になっています。

数字で簡単にわかるニッポンの少子化問題

"東京"が東京都を指しているのかが出典を読んでいないから分からないけど、仮に東京都だとすれば、全人口の約10%が住んでいるはずだけど、
若い世代にすると30%まで跳ね上がるんですね。。



交際相手がいない割合について、

これは、18~34歳の未婚女性のうち、交際相手がいない人の割合の変化です(1982年 → 2021年)。約40年間でそれほど変化しておらず、未婚者の7割以上は交際相手がいない現状がわかります。
つまり、結婚願望はある(84%が結婚を希望)ものの、将来の結婚候補となる交際相手がいない人がほとんど、ということを表しています。ただ、この現状はここ40年ほどで大きな変化がないことから、現在の未婚者が昔の未婚者に比べてより交際しなくなっているわけではなさそうです。

数字で簡単にわかるニッポンの少子化問題

よく草食系とか言われたりするけど(すでに古い言い方?)、
この割合が、私達の親の世代やバブルの頃から
変わってないというのは、
普段なんとなく捉えている印象とは全然違いますよね



こうやって、ファクトを構造化しながら整理すると、
本当に取り組むべきことが見えてくる。


それは別に少子化問題のような大きな課題だけじゃなくて、
私個人や、個人の事業について同じなんですよね。

現状,ファクトを見える化し、構造を捉えることが、
まず何よりも大事で、第一歩目なんだと思う。



今年のお正月期間に、
私個人と私の個人事業についての収入(利益)と支出(含む経費)の流れを
A4 1枚にざっくりと図示してみた。

そうすると、双方でそれなりのキャッシュインはあるものの、
一方で、キャッシュアウトも多大にあり、
随分と、無駄が多いことが詳らかになった。
改めて一目瞭然となっている。


以前から個人の会計も事業の会計も、
それぞれ整理&数値化していてそれなりに把握していたもりで、
昨年から「廃棄」を大きなテーマとして取り組んでいた。

でも、
個人と事業をセットで、さらに抽象度を上げて構造レベルを中心に紙一枚にビジュアライズすると、改めて発見が色々とあった。

・まだまだ無駄だらけだ。
・取り組む優先度こっちのが高くね?
・インカムを増やすのは、ここでいくら、こっちでいくら
・・・などなど。

当たり前だけど、
出るのを減らすか、
入るのを増やすか、
しかないんですよね。

そうやって生み出した余剰を、
この1年で取り組むと決めたところに振り向けていく予定。


今年を意味のある過ごし方にするためにも、
年初は何よりもまず、
この見える化とアクションの決定だ!
と思って取り組んだんだけど、

少子化の記事を見て、改めて大事な取り組みだなと再認識したのでした。^_^

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