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地下水大量摂取

熊本は湧き水が豊富でミネラルを多く含む水道でも知られる。
菊陽町で上水道用に年間1000万トンを汲み上げている。

TSMC熊本工場が2028年度以降、年間約803万トンの地下水使用へ
2つの工場稼働後の計画書を熊本県に提出
6から7ナノメートルの先端半導体などを生産する。

2つの工場をあわせた投資額は200億ドル=日本円でおよそ3兆円を超える規模となります。TSMCが86.5%、ソニーグループが6%、デンソーが5.5%、トヨタ自動車が2%、それぞれ出資する。
第1工場に政府は4760億円を補助します
第2工場にも最大7320億円を補助する
政府は総額で最大1兆2000億円余りを補助します。

採取する予定の地下水量
第1工場 年間310万トン
第2工場 年間500万トン

これは菊陽町で上水道用に1年間に採取される地下水量の8割以上に相当します。
合わせると年間約1800万トンもの地下水を組み上げることになり、地盤沈下のおそれを指摘するひともいる。
現在起きている問題は車の急増と交通渋滞問題。

TSMCは取水量以上の地下水を涵養(自然にしみこむように、養成すること)し水を蓄えていくとしています。

熊本の地下水採取量は1億6000万トン

熊本大学の嶋田純名誉教授(地下水文学専門)
琵琶湖の3.2倍以上の地下水量10億トンがあるから枯渇することはないと主張する。
水位が下がるので末端で湧く量は減るともいう。河川や池の水量は減るという。

工場が増えると、住宅地も増える。そして田畑が減る
水田、畑、草地、森林といった地下水への浸透面積が減る事を意味する。

半導体工場への投資
必要なのは大量の地下水

帯水層から地下水を過剰摂取することにより生じる地盤沈下のしくみは次のとおりです。
①地下水の過剰採取により、採取される帯水層の地下水圧が低下します(井戸の水位低下が観測されます)。
②これにより、当該帯水層の上下にある粘性土層から間隙水が排出され、粘性土層が収縮します。
③その結果、地表面が沈下します。
④地盤は一度沈下すると、ほとんど回復しない

地下水を過剰摂取して地盤沈下してしまった有名な都市が大阪です。

試験取水で事前調査すると言いますが、雨の降る量の変動、水を染み込ませる十分な土地が確保できているかなど条件が変化していくので、雨が少ない年には地盤沈下をおこし、沈下してしまうと元に戻らない。

地下水は年中水温が一定 1年を通して16℃
湧き水の川も池も水温が一定なので、生活用水に使いやすい。(上下水道の法律で難しくなった)

【TSMC】
今回、完成したTSMCの熊本工場(第1工場)への投資額はおよそ86億ドル、日本円でおよそ1兆2900億円にのぼり、国は最大で4760億円を補助します。
TSMCは第2工場の建設も決め、2つの工場をあわせた投資額は200億ドル、日本円で3兆円を超える規模となります。
国は第2工場にも最大およそ7320億円を補助する方針です。
第4工場まで増やす可能性もある。

【PSMC】
台湾の半導体大手「PSMC」は、ネット金融大手の「SBIホールディングス」と共同で宮城県大衡村に工場を建設する計画で、全体の投資額は8000億円を超えるとしています。

【Rapidus】
Rapidusは、世界で実用化されていない回路の幅が2ナノメートル以下の先端半導体の国産化を目指しています。
2027年ごろの量産化を目標として、北海道千歳市に工場を建設していて、国はこれまでに3300億円の支援を決めています。

【キオクシア】
半導体大手のキオクシアもアメリカのウエスタンデジタルと共同で、三重県と岩手県の工場で、7200億円余りの設備投資を行う計画です。
データセンターやスマートフォンに使われる高性能の記憶用半導体を生産することにしていて、国は最大およそ2429億円を補助します。

【マイクロンテクノロジー】
アメリカのマイクロンテクノロジーは、次世代の記憶用半導体の開発や生産に向けて、広島県東広島市の工場を中心におよそ5000億円を投資する計画です。
国は最大1920億円の補助を決めています。

国は、半導体工場整備にこれまでにおよそ4兆円にのぼる予算を確保しています。

日本の工場への投資額はまだまだ少ないようです
アメリカとEUではそれぞれ7兆円規模の投資
中国では10兆円の基金
韓国は38兆円規模の投資

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