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会社を辞めた、そして起業した②(全3話)

僕は臆病になってしまっていた。

(エピソード①はこちら)

僕の投稿は、
役立つ情報もノウハウもない。

教えることもない。
教えられることもない。

ただ、
感じてもらえることだけを
心がけたい。

朝早く起きて、
太陽の光を浴びて散歩して、
僕は態度を改めることを決めたんだ。

僕は臆病になってしまっていた、
からなんだ。

2年前、会社を辞めて、
何もなかったところから
駆け抜けた日々が嘘のようだった。

前にも少し書いたけど、
会社を辞めて、
半年後には会社員の時の年収を
超えていたんだ。

そういうと、
そのことに興味を
持ってもらえるかもしれないけど、

僕が伝えたいことは
そんなことじゃない。

大切なことは
そんなことじゃないんだ。

そう、
たった2年前。

でも、すごく前のように感じる、
その時の話。

僕がこの後、臆病になってしまう前の
スタート地点から
動き出した時の話なんだ。

会社を辞めた。

だけど、
僕には何もなかった。

ノウハウも、
アイデアも。

ノートパソコンは
買ったばかりで、

幸い大学生の時に、
ブラインドタッチだけは覚えたぐらいだ。

何もなかったくせに、
希望だけは持っていた。

これからは、
「自分がどう生きるのか」
という道なんだって。

一つだけ考えがあった。

お金もない
時間もない

ならオンラインだと。

その時、
オンライン会議室
ZOOMを始めて知った。

今でこそ、
コロナの影響で一気に
リモートワークが広がったけど、

その時はまだそれほどだった。

これは必ずすぐに
みんな使うようになる、
と思ったんだ。

だから、
それを学ぶことにしたんだ。

それから僕が何をしたのか
というと、

同じように個人で起業している人や
フリーランスの人、

パーソナルトレーナーや、
インストラクター、自宅サロン、
教室をしている人、占い師、
カウンセラー、
デザイナー、ライター、
整体師、、、、

などなど様々な専門分野で
活動している人たちと繋がり、

ZOOMで話を
聞かせてもらっていた。

自宅で、
全国の様々な人と
繋がることができることに
当時ときめいたんだ。

いわゆる
「レンタルなんもしない人」
みたいに、話を聞くだけ。

何もない僕は
教えることはないから、

その人たちの悩みを聞いていた。

恋愛だったり、
人間関係だったり、
仕事の悩み、
健康のこと、

時には僕に教えること、
与えることを、
喜びにしてくれる人もいた。

何かお返しがしたいと、

悩んでいることの
解決策を調べてみたり、

後日連絡して近況を尋ねてみたり、

励ましたりしているうちに、

この人の悩みは、
実はこの人が
解決できたりするかもしれない。

ということに繋がり、

1対1だったZOOMを、

複数人が参加する形にした。

これを
「悩みを共有する勉強会」と名付けた。

なぜ
こんなことをしていたかというと、

僕に教えてくれた先生が、
こう言っていた。

「相手の悩みを理解して、
それを相手が手に入れる
役に立つことだよ」

これは、

方法論ではない。

在り方だ。

僕はこのことが
しっくりきたんだ。

でも、

「僕のできることで
誰かの役に立てるだろうか?」

この疑問だけが頭にあって、
その回答を見つけることにした。

相手の悩みの解決策が、

自分の引き出しには
入ってなくても、

誰の引き出しに、
それがあるかを知っていたら?

僕は、
相手の悩みを理解して、

今できることで、
それを相手が手に入れる
役に立つんだ、と。

僕は仕事でもないのに、
一生懸命働いた。

ん??これはある意味、
僕がこれまで知っていた仕事とは違う。

側(はた)が楽になるために、
そのことが嬉しくて、夢中になっていた。

これをはたらく

「仕事」というのかもしれない。

お金はもらえないけど。

一方、
奥さんは少し心配していた。

もちろん、
僕のことを信じてくれていた。

だから、
あてもなく会社を辞めた時も
なんとかするだろう、
と信じてくれた。

今でも信じられないくらいだ。

あの時、
僕の無謀と思える人生の選択を
誰かが応援してくれているように思えた。

この一つ前の投稿で書いたけど、

僕はもともと大人しくて、
引っ込み思案なんだ。

決してタフな
ポジティブ人間ではない。

会社を辞めて、
2ヶ月が経っていた。

(エピソード③に続く)

追伸:

僕は奥さんにお礼を言っていない。

このままだったら
後悔しそうだ。

「きっとわかってくれてる」は
優しくない。

朝早く起きるようになって、

本当の自分が少し見えてきた
気がする。

硬くなった心が
少し柔らかくなってきた気がする。

今日、やっぱり僕には何にもないけど、
お礼を言ってみようと思う。


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