いまさら聞けない、AIって何?
新聞を読んでいる時ふと思いました。AIって何だろう…。人工知能の略であることは知っていますが、そもそも人工知能って何?ソフトウェアとの違いは?今日は巷で当たり前のように使われているAIという言葉について、少し調べてまとめました。
1.AIという言葉の意味
AIの正式名称はArtificial Intelligence。Artificial の意味は、人工的な。Intelligenceの意味は、知能。つまり人工知能のこと。アイって読まないでくださいね笑
2.人工知能とは何か
人工知能とは、
人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断をコンピュータを中心とする人工的なシステムにより行えるようにしたもの。(IT用語辞典)
です。
一瞬納得しますが、人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断って明確な定義無くない?って思いました。
ですがご心配なく。IT用語辞典の説明には続きがありました。
人類は未だに人間の脳の振る舞いや知能の仕組みを完全には解明していないため、人工知能にも明快な定義は与えられていない。また、情報技術の進歩に伴って時代によって人工知能とされるシステムの具体的な内容は大きく変化してきている。(IT用語辞典)
衝撃の真実が発覚。人工知能に明確な定義はない。しかも人工知能と呼ばれるものも時代によって異なる。
つまり人工知能とは、『さまざまな「コンピュータを中心とする人工的なシステム」のうち、時代の最先端を行く一番スゴイやつ』のことだったのです。
3.現在、人工知能と呼ばれているシステム
・チェスや将棋、将棋など知的なゲームで対局するシステム
・画像や映像に映る物体や人物を識別する画像認識システム
・人間の発話を聞き取って内容を理解する音声認識システム
・言葉を組み立てて声として発する音声合成システム
・ロボットや自動車など機械の高度で自律的な制御システム
・自動要約や質問応答システム、高度で自然な機械翻訳といった様々な
自然言語処理
最近の自動車は、アイサイト(画像認識システムの一つ)や自動ブレーキ(高度で自律的な制御システムの一つ)などさまざまなAIを利用していますね。
4.ソフトウェアとの違い
結論の前に、ソフトウェアとは何か確認しておきましょう。
ソフトウェアとは、コンピュータを動作させる命令や処理手順のまとまり(コンピュータプログラム)。広義には、その処理の対象となるデータなどを含む。(IT用語辞典)
ソフトウェア=プログラム(+データなど)。ゲーム、通信ソフト、OSなどがあります。
では、AIとソフトウェアの違いは何でしょうか。正解は…「違いはない」です。実は、AIはソフトウェアの一部です。AIと聞くと何やら今までのものとは根本的に異なる、全知全能の神様のように語られることもありますが、ソフトウェア、もといプログラムに過ぎないのですね。
ソフトウェアは、プログラマーがプログラムを書くことによって作られます。AIも同様です。ソフトウェアは、インプットされたデータを元にさまざまな処理を行って結果をアウトプットします。AIも同様です。
5.最後に
AIって今まであったソフトウェアと同じものなんですね~。正直もっと特別なものだと思っていたので驚きました。ソフトウェアが時代と共に変化してきて、人間っぽいことができるようになったので、人工知能って呼んでいるのです。
それを踏まえてですが…最近何かとAIを特別視するような報道とか記事が多いですね。映画「AI崩壊」とか、「AIによって無くなる仕事」みたいな記事とか。AIがソフトウェアであると考えると、「AIによって無くなる仕事」みたいな記事って何かおかしな感じがします。ソフトウェアの発展によって仕事が無くなった人は今まで大勢いるので(銀行の帳簿つける人とか電話交換手とか)、何も今更騒ぎ立てるほどのことでもないような…。
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