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国債とマイナス金利について

・以下は大まかで大雑把な話

国債の発行方法

・国家予算が税収だけでは足りないときに国債が発行される
・国家予算はだいたい100兆円。その三分の一、33兆円程が国債で賄われる
・これまでの国債発行残高は900兆円ほど
・その買い手はほぼ国内に限られていて、国外は10%以下。国内の銀行、保険会社などが保有。最近は日銀が大量に購入しており、半分ほど保有
・借り換えなどを含め、120兆ほど毎年発行される

実際の発行方法

・財務省が毎月売りに出す。120兆円を12で割って10兆円程度
・入札方式。金融機関のうち、高い値段を付けたところから売る
・財務省のHPに「入札カレンダー」というのがあり、そこに詳細が載っている

国債について

・100円単位。100円に付き、1年間でクーポン(0.1円とか)が支払われる
・2年~40年物国債がある。10年物が代表的な国債として扱われる

金利

・投資した金額に対して、1年で何%戻ってくるか
・100円で0.1円なら、金利0.1%になる計算
・財務省は、額面100円クーポン0.1円の国債を売るとき、その販売価格を上下させる。例えば買ってくれる人が多そうだと思えば101円で、少なそうだと思えば99円で売る。
・それにより金利も変動する。もし99円で買うことができれば、投資したときのリターンは少し上がる。逆に101円と高く買ってしまえば、リターンは少し下がる
・100円クーポン0.1円の国債を額面通り100円で買ったとする。この時、100円投資して1年で0.1円儲かる。だから利回り0.1%
・これを99円と安値で買うと、100円につき1円01銭儲かることになる。利回り0.101%
・これを101円と高値で買うと、100円につき99銭儲かることになる。利回り0.099%

マイナス金利

・10年物国債で、額面100円クーポン0.1円の国債があるとする
・1年で0.1円利子が付くから、10年で1円。それを10年持てば、元金の100円も戻ってきて、101円になる計算
・この国債を金融機関が101.25円で買えば、10年それを保持すると0.25円の損になる。
・1年だと、0.025円ずつ損することになる。すなわち▲0.025%のマイナス金利

2019-12-10 TKU

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