色の悪い牛タンこそが生活



頭に銃口を当てられてるかのように払う税金、年金。


追い詰めるように光熱費。


世間の一部の顔をするための衣料品費。


そして食わなきゃ死んでしまう体に詰める食費。



これが生活なのね。

これが生活で合ってるよね?






学生さえ終われば、テストなんかに追われず、

稼いで、自由で、やりたい事やり放題だと思ってた。




ありゃりゃ?
こりゃどう言う事だ?
夢か?


いや、あまりにリアルな現実だ。



贅沢など許されず、制限される娯楽。

俺は、生活を送っている。












今日は頑張った。

美味しいご飯が食べたい。

外食なんて夢のまた夢。

閉店間際のスーパーに行く。

お肉コーナー。

1200円で6枚入りの牛タンが、半額になっている。

消費期限は今日。

色が悪すぎる。もう消費期限終わってるんじゃねえか?みたいな色。

喜んで買う。

家で焼く。3枚だけ。

あとの3枚は冷凍してまた後日食べる。

3枚の色の悪い牛タンと、腹を満たす為に大盛りのご飯を盛る。

牛タン1枚に対して、ご飯4口くらい。

満足。大満足。最高に幸せ。

生活。

まだ3枚後日食べれる事実。

それだけでまた頑張れる。

生活。

生活。










困難な生活に咲く花。

色の悪い牛タン。

誰もが買う事を避ける肉。

きっと俺が買わなかったら廃棄されていた肉。

そう考えると自分の生活水準はかなり低い。

低いからこそ、幸せのハードルも低い。

よく出来てるなぁ、と感心する。










周りの、友人や知人の「普通の生活」を知る。

それはあまりに生活として優れすぎていた。



数千円のご飯。

数万円の服。

金曜の居酒屋。

休日のショッピング。おでかけ。外食。



俺から見ると目がヤられてしまうくらい眩しい生活。

羨ましいとか、憧れというよりかは、眩しい。

ちょっと違う世界という気もしてる。

生活。


生活。



生活。









生活。


















生活!!!!!!
















生活って、してるだけで凄いわね🥰

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