捌かれた後。【手術後日記】

手術終わったのでタイムリーに記事を書いた。

今は21時を回ったところ。

この記録を書き始めたのは、病室に戻ってすぐ(16:30)の事だった。今となっては記憶が曖昧で、あまりはっきりと書いていた当時のことを覚えていない。

殴り書きしてあったメモを加筆修正してお届けしようと思う✍️(笑)

14:30に手術へ向かい、
16:30頃、病室へ帰室した。

それまでの記憶を辿る。

抜管(人工呼吸器を抜く)前が苦しかった。
とてつもなく苦しかった。涙が出るくらいに。
まるで絞首されているようだった。

手術が終わり、手術室で意識が戻る。
朦朧とした意識の中、挿管されている(人工呼吸器がまだ着いている)とは思わず、呼吸しようとする。

辛うじて息は吸えるのに吐けない。
吐けないことがかなり苦しい。

皆さんも実際に息が吸えるけど吐けないのをわざとやってみて欲しい。
その苦しさが自分の意思とは無関係に要求される。
正直、死ぬかと思った。

麻酔の残りと、挿管されていることで声が出せない。
息が吐けない苦しさを伝えたいのに声が出せない。

手を首元にやり苦しいことを伝えたいが、手もベットに縛られていて動かせない。
どうにもできない苦しさから自然と涙が溢れてくる。

『喉がイガイガして気持ち悪いですね、もう終わりましたからね』

いや、そうじゃない。そこじゃない。
早くこの苦しさを何とかしてくれ。

必死で手を動かそうとする。しかし縛られている。

『お口の中吸いましょうか』
チューブで痰を吸われる。しかし痰などない。

違う息が吐けなくて苦しいことを伝えたいのだ。

しかし、私はまな板の上の鯉。
何も出来ないのである。たた涙を流すことしか。
苦しくて死にそうだった。

『もう終わりましたからね』(二度目)

そう言って抜管された。息ができた。生き返った。苦しさから少し開放された。

手の拘束が解かれ、手を首元にやる。
苦しかった分ゆっくり息をした。

『涙出ますよね、不安でしたよね、もう大丈夫ですよ、まだ痰がありますか』
そう言ってまたチューブで吸われる。
いや、だからそうじゃない(笑)

かろうじて出せる声を振り絞り
『苦しかった…』そういった。

『血や痰が絡みますよね…もう大丈夫ですからね〜』
いや、だからーー(笑)

そう、私はまな板の上の鯉。

ベットごと病室へ戻る。

下顎は麻痺して全く感覚はないが舌を動かし何とか喋れる。
帰室後放った第一声。

『バッグの中のケータイ取って貰えませんか』

ほんとに術後患者か？
どこの売れない作家だよ。と言いたくなる。

そんな感じで今noteを書いている。

母は先程までいたが、
『大丈夫？なんもないならもう帰っていい？』
と安否を確認後ご帰宅された。
ありがとうございましたm(_ _)m

今は下顎の麻酔が少しずつ切れかかっている。
痛みは今のところない。ここからが正念場か。

6時間ベット上安静。
点滴に酸素に血圧計。

17時。
今気づいたが、麻酔が切れ始めて口の感覚が少しずつ戻りつつある。開いた口が閉じれない👄

これは無理やり閉じていいものだろうか。
現状維持で開けとくべきなのだろうか。

たぶん腫れてて閉じれないのだろう( ¯ᒡ̱¯ )
悩ましいが開けておくことにする。

18時。
酸素マスクがピッチリしていて、頬を圧迫して地味に痛い。鼻に酸素送るチューブに変えてもらえなか確認したが叶わぬ夢だったので、勝手に外した(笑)
なんとも自分勝手な患者である。
(酸素の値が問題ないことは自分でこっそりモニターを見て確認済み|ω◉`))

19時。
ゼリーを持ってくると言っていたのにその気配が一向にない。たぶん忘れられている。

鈍い痛みが右顎から後頭部にかけてある。
ロキソニンを早くください。あと出来ればゼリーも。

19時半。
下顎と唇の感覚はまだ万全とはいかない。
鈍い違和感のような麻痺が残っている。

痺れを切らして、結局ナースコール押す。
痛み止め頼んだら、ゼリーにも気づいてくれた。

たぶん先輩看護師ーー。
「術後に出す夕のゼリー出した？」
「ゼリーですか？」
「冷蔵庫にあるはず」
そんな問答が扉の向こうの廊下から聞こえてくる。

やはり、忘れていたか。
まぁ、忙しいのだろう。仕方なし。

そうやって届いたゼリーを食べている。
苦手だった桃味。めちゃくちゃ美味しく感じる。
飢餓とは恐ろしいものだ。好き嫌いなど塵になる。

20時。
食べ終わって、こうしてnote書いてるけど顎が痛い。
すごく痛くはないが、とてつもない筋肉痛のようだ。まるで顎を酷使しまくった後のような感じ。

顎が死ぬ😇

たぶん、小顔整形とかで骨けずった人もダウンタイムはこんな感じなんだろうな。そう思うと美にそこまでできるのは尊敬する。
私はもう味わいたくは無い。

こんな状況だが無事生きて帰れるだろうか。
明後日から仕事。できるのか？(笑)

最後に、術後の嬉しかったこと。

腫れがどの程度かと思ってスマホのインカメラで顔を見てみた。

腫れはそれほどなくて、それよりも片方だけ一重だった目が二重になっていた。
痛みとかよりも驚きと喜びだった。
(この状況でそんなこと思える自分最高だと思う🤣)

でも、よく見たらいつもの2倍タラコ(  ˙8˙  )になってた。そこはつらい。

あと嬉しかったのは、
大部屋から個室になったこと。

誰も気にせずにオ〇ラができる。
それが一番ありがたい。
(〇で隠して文章的な恥じらい表現も一応ね？(笑))

それと、最後に一つだけ御要望いいですか？
早くトイレに行きたいです。
(ベッド上安静残り1時間)

#なんのはなしですか 。

今日はここまで。
私は無事です。
まな板の上の鯉です。
おやすみなさい😇

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まな板の上の鯉のその後。【手術後日記②】