絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話 最終話
絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話の最終話です。
このお話しがこれから絵本を描こうとする方の助けに少しでもなればと思います。
ついに、色塗りが全ページ完成しました。
何とか締め切りの1週間前に全て完成することが出来、納品まで完了。
その後は出版社のデザイナーの方が、文字と共に美しくデザインしてくださいました。
まずは、電子書籍の方で出版が決定!
この電子書籍は、おかげさまで、絵本と紙芝居部門で新着ランキングの1位を獲得することが出来ました。
そして、以前にもお世話になったカフェで、私自身の個展を開くチャンスがあり、良い機会なので絵本のプロモーションもさせてもらうことに。
実はこの老犬じいさんのお話しは、作者田中さんの実体験にも基づいています。
田中さん自身、見捨てられていたチワワの老犬を引き取りました。
病気や虐待の悪影響もあったその老犬を献身的に世話をした結果、チワワの平均寿命をはるかに超えて長生きしていたのです。
そんな田中さんと田中さんの愛犬の思いがたくさん詰まった作品が、この『老犬じいさんが教えてくれた大切こと』でした。
そして、いよいよハードカバー版での出版開始の前日…。
…田中さんの愛犬は旅立たれました。
まるで、絵本の出版を最後まで見守って、仕事をやり切って安心したかのように…。
この絵本は、国立国会図書館にも寄贈されています。
田中さんと田中さんの愛犬の思いは、これからも後世に残っていくでしょう。
動物への愛と、動物から人への愛。
そして、夢を諦めずに進んで欲しいという、熱い思い…。
そんな絵本のイラストを描け、貢献出来たことは、とても光栄なことでした。
田中さんは、現在この『老犬じいさんが教えてくれたこと』を映画化することを目指しているそうです。
ぜひ実現したいですね。
*絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』は現在Amazonで、電子書籍とハードカバー版の両方で販売中です。
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