2024年上半期 映画視聴記録

新しく靴を買ったら宅配ボックスに入れてくれてたんですけど、開け方がわからなくてもう1週間くらい放置してます、誰か助けてください!
3見るです、よろしくお願いします〜。


さて、7月も後半、蝉こそまだ現れていないものの季節はすっかり夏へ移り変わり、暑さが煩わしくなってきました。学生さんはそろそろ夏休みに突入する頃ですかね?楽しい思い出をたくさん作ってください。

かくいう僕の夏休みの思い出といえば、子ども会を名乗る組織に映画を観せてもらったことでしょうか。今でこそ聞かなくなりましたが「夏はポケモン!」なんて叫ばれていた時代もありまして、毎年公開されなくなってからは夏が来る度に思い出して少しさみしくなります。
こうして振り返ってみると、映画館が楽しい場所だと教えてくれたのは子ども会かもしれません。大人になって初めて身に染みる、実にありがたい組織でした。

そういうわけで(どういうわけ?)、今回は「2024年上半期に観た映画」について書こうと思います。本当はもっと観るつもりだったんですが、なかなかどうして予定通りにはいかないもので、予定より数が少なくなってしまいました。しかしまぁ、観ても観ても観尽くすことがないというのは、幸せなことと言えるでしょうね。




1, 傷物語 -こよみヴァンプ-

2010年に『化物語』から始まったライトノベル界の鉄板にして王道、7月にはアニメシリーズも再始動するなど、今だ熱の冷めやらぬ物語シリーズ。その「全ての"物語"の前日譚」である傷物語の再編集版。鉄血にして熱血にして冷血な怪異の王の再臨を見届けよ───。

2024年1発目は『傷物語 -こよみヴァンプ-』でした!
諸事情あってあらすじが粗雑です。なぜなのかは読み進めればそのうち分かると思うよ……うん………。
上映時間が3時間くらいあって少し不安でしたが、個人的にはよいスタートダッシュを切れたと思ってます。
詳しい感想はこちらのnoteに書いてますので、ここでは割愛させていただきます。


2, ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生

昭和30年代、血液銀行に勤める水木はとある任務を受け、哭倉村へ訪れることになる。そこで人間ではない存在"ゲゲ郎"と出会い、互いの利益のため、村に隠された秘密を探ることになる。しかしその裏では、巨大な陰謀が動き始めていた。

2本目は『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』、俗にゲ謎って呼ばれてるやつです。公開からかなりの時間が経っていたので、あちこちでかなり良い評判を聞いていましたが、そのハードルを軽く超えてくれました。TWITTERで流れてくるほのぼの漫画の印象しかなかったので、「い、いつ息ができるのかな?」と思ってましたが、そのままエンドロールまで駆け抜けやがったのはまだ許してません。血の涙、止まりませんでしたが〜!!?!!??!


3, TENET

時間を逆行する技術を開発した未来人が過去を改変するべく暗躍を開始。未来人と手を組んだ武器商人・セイターの邪悪な陰謀を阻止するべく、主人公のエージェントは勝手に相棒を名乗る謎のイケメン・ニールとともに苛烈な時間戦争にその身を落とすこととなる……。

名作と名高い『TENET』を鑑賞。人生初のクリストファー・ノーラン作品でしたが、その圧倒的な世界観、手に汗握るアクションシーン、緻密に作り込まれたストーリーに引き込まれっぱなしでした!超おもしろいんだけど、こいつも3時間近くある。なげーよ!そのおかげで友達との約束にちょっとだけ遅刻してしまった。
とはいえ、起きてしまったことは仕方ないよな?


4, バイオハザード

洋館で目を覚ましたアリスは、突入してきた特殊部隊によって怪しげな研究施設の地下に連れ去られてしまう。そこでは世にも恐ろしい生物兵器―Tウイルス―が漏洩していた。次々と襲い来る危険を掻い潜り、アリスは無事に生きて帰ることができるのか。大人気ホラーゲームシリーズの映画版1作目。

ホラー映画観たいな…でも怖すぎたら寝れないし…どうしようかな……というわがままな葛藤の末、手に取ったのがこれ。この際だからはっきり宣言しておくけれども、これホラー映画じゃなくてパニックスリルアクション映画ですね。まぁでも、サイコロステーキが見れたので大満足でした。


5, ジョーカー

大都会ゴッサムシティでコメディアンを目指しながら母と2人、慎ましく暮らすアーサー・フレック。しかし、周囲からの冷たい反応や暴力が次第に彼の精神を蝕んでいく。バットマンシリーズに登場する伝説的な悪役・ジョーカーがいかにして誕生したのかを描く。

とんでもない作品すぎる………………。
冒頭からゴッサムシティが治安の悪さを遺憾なく発揮してて超世紀末〜とか言ってたら、終盤でそれを簡単に塗り替えてくる。畳み掛けるような怒涛の展開がよかった。近々続編の公開も予定されてるらしい(アメリカで今年秋?だったかな)。ホアキン・フェニックスの怪演が待ち望まれます。


6, インセプション

人が眠ってる間に潜在意識の中に入り込みアイデアを盗む能力のあるコブは、日本人実業家のサイトーの夢の中に入り込みアイデアを盗もうとするが、作戦は失敗に終わってしまう。この事件をキッカケにサイトーは彼らに盗むのではなくアイデアを「植え付ける」、インセプションというミッションを依頼してくる。しかし、これを引き受けようとするコブには大きな秘密があって…?

『TENET』に続きノーラン監督作です。
これもめちゃめちゃにおもしろかった〜!!!
ラストシーンの解釈で悩んでたんですが、友達と議論して納得のいくものにできた、思い入れのある作品です。こういう楽しみ方は映画の醍醐味ですよね。


7, ドラえもん のび太の地球交響曲

リコーダーが上手く吹けないのび太は、なんでも書いた通りの未来になるひみつ道具「あらかじめ日記」を使い、音楽をこの世から消してしまう。一瞬だったがその影響は計り知れなく、このままでは音楽が世界から永遠に葬りさられてしまうらしい。ドラえもんら5人は「ヴィルトゥオーゾ」と呼ばれる伝説のオーケストラとして音楽のある未来を守るため楽器を手に取る。宇宙を巻き込んだ史上最大のコンサートが始まった!

め"ぢゃ"ぐぢゃ"よ"がっ"だ!!!!!!!!!!!!!
大人なのに、人目も憚らず大泣きしてしまったぜ………。子供向けと侮るなかれ、一見広げすぎとも取れる大きなふろしきを鮮やかに畳んでみせたラストのストーリー展開にはお見事の一言。あとミッカがかわいいです。


8, 名探偵コナン 100万ドルの五稜郭

舞台は北海道・函館。怪盗キッドから「新選組副長土方歳三にまつわる日本刀を頂く」と書かれた予告状が届く。その刀は、かつて函館に隠された"戦況を一変させるほどの強力な兵器"の在り処を示しているらしく…?!
刀を巡って繰り広げられる熾烈なお宝争奪ミステリー!

紅葉、お前ほんといいキャラクターしてるぜ……!
詳しくは伏せるんですけど、終盤のチャンバラシーンすごすぎない?彼らより僕のがヒヤヒヤしてた自信あります。映画は本編に差し支えない内容にしてるって聞いてたので油断してたんですけど、結構大事そうな情報が開示されてビックリしました。本編でも拾うのかな???


9, デッドデッドデーモンズデデデディストラクション 前章・後章

突如、東京上空に巨大な母艦が出現、そして世界はそのまま終焉を迎え……なかった!3年間無言を貫いた母艦に次第に人々は慣れていき、やがてそれは普通へ溶け込んでいく。小山門出と中川凰蘭の日常は今日も続く。

『ソラニン』『おやすみぷんぷん』を手掛けた浅野いにお原作マンガを映画化。
あらすじ書くの難しすぎてハゲそう、てかハゲました。「日常は今日も続く」とか書いてますけど、結構ショッキングな場面が多いので、一応注意です(僕が小学生ならトラウマになってた……かも)。漫画を読んでる友達から「そんなにスッキリしたオチではないよー」とは聞いてたんですけど、個人的には大満足でした。W主演のあのちゃんと幾田りらの演技が上手かったのも印象的。


10, 傷物語 鉄血篇・熱血篇・冷血篇

高校生最後の春休み、阿良々木暦が出遭ってしまった金髪の美女は「吸血鬼」だった───!化け物になってしまった阿良々木暦は、無事人間に戻ることができるのか!?全ての物語の原点である地獄の春休みを3部作で映画化!これぞ現代の、怪異!怪異!怪異!

そういうことです。再編集版を観た後に編集前も観てしまったので、あらすじを2度書くわけにもいかず、悩んだ結果こんな感じに……。やめて!かさ増しとか言わないで!!
結果としてどちらも内容が薄くなってしまうというね。
失礼、過観ました。


11, ゴジラ -1.0

1945年、太平洋戦争が終結。日本はこの敗北で、文字通り全てを失い、"ゼロ"の状態へ。生き残った人たちが復興を目指す中、追い打ちをかけるように謎の巨大怪獣・ゴジラが日本を襲撃。"プラス"に振れ始めていた文化の針は、大きく"マイナス"へ傾いてゆく………。

監督は『永遠の0』『アルキメデスの大戦』など、戦争モノを撮らせれば右に出るものはいない山崎貴。復興したての銀座が容赦なく破壊されるシーンは絶望を通り越してもはや爽快。「もしも、ゴジラが攻めてきたら」という永遠の議題に、"戦後まもなく"という縛りを課しながら新たな視点での回答を示した画期的な変態作。人間ドラマと戦闘シーンのバランスも絶妙で、万人にオススメできる名作。モノクロ版も観に行きたかったよ〜!!


12, 猫の恩返し

ごくごく普通の女子高生ハルは猫の国の王子様を助けたお礼に猫の国へ招待される。「ここでの暮らしも悪くないかも……」なんて思っちゃったからもう大変、あれよあれよとお妃候補にされ、次第には姿まで猫に!このままじゃ人間の世界に帰れないと焦るハルの前に現れたのは、猫の男爵バロンだった。『耳をすませば』のスピンオフ的作品。

たまたまテレビ付けたらやってたので観ましたが、やっぱり面白いですね〜。
ストーリーがコミカルで分かりやすいのが好き。
あと、主題歌もいいね。


13, ポールプリンセス!!

"ギャラクシープリンセス"のメンバーである4人の少女たちは、まだまだ駆け出しのポールダンサー。プラネタリウムでの公演を成功に収め、次なる目標は「ポールダンスジャパンカップ優勝」!それぞれが様々な想いを胸に秘め、挑むは大会4連覇中の女王"エルダンジュ"!優勝を掴むのは、果たして誰なのか──?

素晴らしい……。友達からの激推しで茨城から神奈川まで行って観たんですけど、後悔させない内容でした。
少年少女たちがなにかに必死に打ち込んでるシーンだけでもう涙が出てしまう僕としては最高の映画です。
上映が終わった後、眼鏡の男性が立ち上がって拍手し始めたのも高評価。


14, ルックバック

4コマ漫画を通じて知り合った2人の少女が、「描く」ということに真摯に向き合う物語。

58分とは思えない濃密さ。本当に素晴らしい映像作品だと思う。思い出すたび、藤野や京本の背中から活力をもらってます。ありがとうタツキ。
別記事で詳しく取り上げてますので、よければそちらもどうぞ。



おわりに

今さら分かりきったことですが、僕は映画が好きです。好きなんだけれど、映像美や演技みたいな技術よりも、上映後の感想会を楽しんでいる節を鑑みるに、映画そのものより映画を観ることや一緒に観て語り合ってくれる友人が好きなのかもしれません。
とはいえ、その感想会を満足に楽しむためにはある程度の知識や教養が求められるわけで…。逆に博識でも披露する相手がいなければ成立しない、というところも踏まえると、やはりどちらも欠けてはならない要素、いわゆるバランスが大事ということなんでしょうか。

長いものから短いものまで、バリエーション豊かな14本の映画の感想を書かせていただきましたが、どうだったでしょうか。その作品の魅力を少しでもお伝えできていれば幸いです。

早いもので、2024年も既に折り返しました。
とはいえ、まだ5ヶ月と少し残ってます。後編の記事のためにもせっせと映画を観て、何か1つでもみなさんと共有できるものを増やせればと思います。
それでは、エンドロールでまた会いましょう。
途中で帰っちゃダメですよ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?