でたらメ書評2

不眠社  夏はこの3冊!      選: 丸オヨロ


1「ゆりかごから花屋まで」 冨永衣澄

ーあらすじー
・ひょんなことから生花祭壇制作の仕事を始めた
  主人公の亜実。人生に絶望していた心が花と
  その周りの人々によって少しずつ変化していく。

コメント
・内容に対して重すぎないタッチで読みやすい。
  しかし単なるお仕事小説には収まらない、
  濃くて優しい人生の物語。ぜひご一読を。


2「少年少女諸君!」 伊藤F介

ーあらすじー
・某FM局のベテランDJ深田は、ある日突然職を
  失ってしまう。何とか再就職し、新しい職場で
  奮闘するものの、ラジオの楽しさが忘れられず
  一人で手作りのPodcast番組を始めることに。
  しかし、それはなぜか少年少女のお悩み相談
  番組で……。

コメント
・主人公の絶妙なダメさ加減に親しみが湧く。
  かと思えば相談に対する回答は時に切れ味鋭く、
  ハッとさせられることもしばしば。
  少年少女はもちろん、大人にこそ読んでほしい、
  ちょっと変わった青春小説の新定番!


3「パステルときどき極彩色」 佐山リリー

ーあらすじー
・著者の幼少の頃の話をまとめたエッセイ集。
  繊細でありながら時に大胆で好奇心旺盛な
  "わたし"の春夏秋冬のお話。

コメント
・幼い頃に見た空の鮮やかさを思い出すような、
  文章だけなのに色彩豊かなエッセイ。
  "わたし"の真っ直ぐな力強さに読むと心がじんわり
  温かくなる。寝る前の読書にもオススメ。



*登場する会社名、人物名、書名等々は
   全て架空(でたらメ)です

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