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ハードコアとビジネスについて(後編) / SICK OF IT ALL vs BORN AGAINST

前回の記事の続きです。

このnote記事は、90年代のハードコアの有名/重要な議論、WNYUで放送されたものを文字起こししたものです。SICK OF IT ALL vs BORN AGAINSTという構図になっており、それはハードコアでビジネスすること、DIYとは、大切にすることは何か、という様々なテーマにつながる問題提起になっている。そして当時の問題提起が、今の視点からみてどうだったのか自分たちはもう答えが出せるところにいるというところもポイントです。

聞き取りによる文字起こしを元にnote用に再編集したものです。何か間違いや指摘事項があれば是非ご連絡ください。また、言っている内容がよく理解出来ない箇所や音声が不鮮明な箇所、途中の言い合い/怒鳴り合いなどのパートは本質ではないので省略しています。

また、それぞれのセリフの前に「S」「B」と記載していますが、誰が誰の声なのか判別するのが難しいためSICK OF IT ALL側をS、BORN AGAINST側をB としています。本質的には「誰が言ったのか」は重要ではなくどういう言い合いだったのか、というところだと思いますので詳細まで知りたい人は自分で調べてください。

(参照元 : https://www.youtube.com/watch?v=r6M5UYqtR5w)

(司会)
質問が来ています。In Effect Recordsに所属することで、ハードコアバンドは実際どのくらい稼げるのか、レコード会社に所属することで、どのくらい稼げるのかを教えてください。
 

S:
実際にはバンドと昼間のくだらない仕事で生きているよ。
他のインディーズレーベルでは見られないような、曲作りでお金を稼ぐことはできる。バンドを維持するために、ツアーに参加することが重要なんだ。

B:
In Effectは大きなレーベルと権利ビジネスによって支えられていますよね。大手のレーベルがハードコアに参入しているのは、単にマーケットで儲けられる層だからだと言う人が多いのですが、それに対してどう思っているのか? 
(※3LA注:In Effectの親レーベルがRelativity Records、そしてRelativity Recordsの親レーベルがCBS/Sonyという関係。)

—- ここまで試し読み —--

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