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3LAの新入荷 / SWARRRM,portrayal of guilt / 再入荷 ONE STEP CLOSER / いつかしたディストロのレビューの話

今回新入荷、portrayal of guilt最新作とONE STEP CLOSERの再入荷です。
portrayal of guilt意味わからなすぎてとても良かった、感動しました。
SWARRRM『ゆめをみたの』は早くも残数が少なくなりつつあります。
どうぞよろしくお願いします。


■ 新入荷

ゆめをみたの / SWARRRM (LP: ltd300)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2374

SWARRRMの6thアルバム『ゆめをみたの』、2021アルバムがDogKnights傘下Left Hand Labelよりリリース!
2021年のBESTとしてあげてくれていた方もいて嬉しい限りです。このアルバムをアナログで手元に置いておきたい方は是非。マスタリングもアナログ用のものになっており、実際にスピーカーで鳴らした感じはかなり良いです!
「常に最新作が最高傑作」
そんなバンドは本当に数少ないです。

ゆめをみたの / SWARRRM (CASSETTE)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2401

NYのLARRY RECORDSとSYRUP HEADによりカセット版としてリリースされたもの。国内流通分のみジャケットが若干変更された版となります。こちら入荷数少ないので、ご所望の方はお早めにご注文お願いいたします。

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CHRISTFUCKER / portrayal of guilt (LP)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2403

CHRISTFUCKER / portrayal of guilt (CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2402

portrayal of guiltの2022年最新作『CHRISTFUCKER』のLPとCDが到着!!
全くもってどうしようもないタイトルのアルバムだが、それがブラックメタル的なテーマと重なっているとしてもギルティ、こんなダサ過ぎるタイトルなのだがレコードもCDもジャケットの仕様にはこだわりを感じるし彼らは本気だ。インダストリアル/ノイズな方向に行ったかと思えば、ブラックメタルへと進んでいった前作から更にその先へ...、もはや時代性すら感じさせないRAW感覚と平衡感覚を失う魅惑のサウンドプロダクション。こんなものによくTouche AmoreのJeremyも参加したものだと思ってしまうくらい、このアルバムは一聴しただけでは全く理解の範疇を超えている、だからこそ面白い。
A面からB面に向かう中でサウンドの姿が変わっていくのも彼らの特徴で今回も同様。「Bed of Ash」はヘッドフォンで聴くのが良いかもしれない。こんなミキシングが可能なのかと驚く。エクストリームミュージックのはずだが真逆のアプローチが随所に見られ、ドラムのプロダクションはまるでしょぼしょぼであったり、ベースもギターも潰しまくっていたり敢えてなのかもうヤケクソになってしまったのか所々各楽器のバランスさえおかしい。ひたすらにネガティブな痛みや苦しみを吐き出すノーメッセージな歌詞とも相まって、これこそ現代のブラックメタルと言うべき隠キャの心象風景。だがこの非条理さ、救いのなさこそ人間社会。死ぬしかない。

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Peaky / The Keeley x SPOILMAN (split CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2400

東京の2バンド、The KeeleyとSPOILMANの2021年スプリット作、3LAではCD盤と7inch盤の2種を入荷します。
SPOIMANは『BODY』『SOLID GREEN』と2枚のヒットアルバムを3LAで叩き出しましたが、本当に売れているのが不思議なのですが、しかし何度か聴いていると「意外とポップかもしれない」と錯覚させられる。人間の慣れって怖いですね。本作はThe Keeleyのノイジーな面がエッジがある分、余計にSPOILMANの抜けた感じが際立つ。でもやっぱり売れる予感をぜんぜん感じさせないので入荷枚数は少なめです。

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玖 / GLDN x PAKK x US:WE (3way split CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2399

7inchサイズのジャケットですがフォーマットはCDです。日本のGLDN、オルタナティブなブルースバンドで1曲目から13分もの長尺であり、サイケデリックストーナーな感覚もあるかもしれない。韓国のPAKKはそれよりはもっと激情寄り、時に歌いあげるような歌唱もありつつ、2曲ながらドラマ性のある楽曲はちょっと懐かしい感覚もある。そして台湾のUS:WEは、改名前のUntil Seeing Whale's Eyesからその歴史も随分長いですが久しぶりの新曲を聴いて思うのは、彼らもまた以前のような陰鬱とした激情ではなく光を意識した作風になっているということ。このあたりは直近のenvyに通じる感覚なのかもしれない。そしてラストトラックはD-19というアーティストとのコラボ曲で一番面白い。激情でももう他ジャンルともっと交わっていっても良いんだと思います。

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■ 再入荷

This Place You Know / One Step Closer (LP: Orange)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2366

This Place You Know / ONE STEP CLOSER (CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2331

2021年の作品の中でOne Step Closerのアルバムはかなり良かったんじゃないでしょうか。
伝統的なハードコア、ロックンロールの型を保ちながらScreamoやポストハードコアのエモーションもすごいバランスで配合されていて、そして知的な表現が詰まっていて、サウンドは全然違うかもしれないけどTouhce AmoreやPianos Become The Teethにも通じる、陰キャSkramzとは違うタイプのEMOを感じたりもします。それは焦点が個人、私とあなた、も世界だけでなくその先(このアルバムでいうなら、家、街)との関係性を意識しながら、はっきり明確に未来に向いているエネルギーなのかもしれない。あんまりマッチョになりすぎないサウンドとの相性の良さもある。だからサウンド的にも、批評的にもすごく高い評価を受けているのには理由があるなと思うのです。


■ いつかしたディストロのレビューの話

レコード小売現場はとっくに終わっている。
ディストロの仕事の1つとして小売、つまり他の仕入先から商品を入荷して、それに利益を乗せて売るということをやっているのだが、遊びの一環としてレビューを書き、自分の主観と思い込みを乗せて販売するということをしている。だが本気でこれをビジネスとして成立させるためにすべきなのはレビューを頑張って書くことではないだろう。
今回はそんな話です。

(noteの有料部分を引用すること、コピペや共有をすることを許可していません。)

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