ディスクレビュー: 大いなる / Anisakis (LP+ダウンロード)
70-80'sのイギリス感、The Smiths的な倦怠感、Ultrabox的ビート感、そして『JUST A HERO』期BOØWYな無機質なポップセンス
東京のポストパンクバンド、ANISAKISの2020年アルバム、しかもLP+サムシング的な超本気の仕様。当然ながらジャンル的には3LAの色じゃないレコードなんですが何か無視できない音が彼らにはある。ポストパンクって何?俺もわからない。70-80'sのイギリス感、The Smiths的な倦怠感、Ultrabox的ビート感、そして『JUST A HERO』期BOØWYな無機質なポップセンス+ジャパニーズ民俗的いかがわしさや江戸川乱歩的四畳半テイストも感じさせるロック、そう、これこそがロックなのです。レコードは本気のやつしかプレスできない。はっきりと知覚できない混沌をポップな音にのせるそのギャップ。半音のコンビネーションと緻密なコーラスワーク。面白いです。
帯付き、ボーナストラック(デモ音源11曲)を含むダウンロードコード、20ページの小冊子(歌詞カード)を封入した完全生産限定盤仕様、とのこと。
tracklist:
01. 銅像の裏
02. 蜘蛛は殺さないほうがいい
03. I AM A SHARK
04. サイドカー
05. いきなり骨
06. 忘れる日
07. 鮮やかさ
08. 左へ
09. スーパーカブ
10. うちのリモコンと一緒
11. 家鳴り
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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