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ディスクレビュー: As We Suffer From Memory and Imagination / nuvolascura

Screamo/Emo-Violenceへの愛はあるけれどバグること、変化することの肯定。「古き良き時代」の価値観だけじゃここからの時代は乗り越えられない。

どんどんバグっていく世界に共鳴するnuvolascuraの2020年作品『As We Suffer From Memory and Imagination』。前作1stアルバムは音的にも2010年代Screamoを確立する作品だったけれど、本作はよりこれからの世界にフォーカスした内容になってくるのは確実。数々の政治的動きと連動し、世界情勢の流れを汲み取ってきたバンド故にその内容は現実と向かい合うハードコア。USエモバイオレンスの文脈を受け継ぎながらも前作からの変化は感じられており、バグって解像度を失ったアートワークからも、彼らのメッセージ、音、すべての標準が定まっていることを感じさせる。Screamoは既に90年代、00年代の形ではいられない。愛はあるけど突き放して更新していく感じです。

tracklist:
1. As the Mask Begins to Slip
2. Disguised in Scintillations
3. Victory Position
4. For Their Own Diversions
5. Pixel Vison Anxiety 02:56
6. Irreversible Crying Spell
7. Essentially a Vivisection
8. Ceaseless Memories of Seperation
9. In Consequence of Coincidence
10. Who Knows What You Deserve
11. Apyrexy 01:55
12. Now It's Clear
13. We'll Never Know the True Extent of Our Loss

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Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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3LA -LongLegsLongArms Records-
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