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ディスクレビュー: st 2013 / June Paik

豊かなドイツ激情シーンの深さを体現するJune Paik、10年目に到達した孤高の境地

 ドイツ激情、June Paikの2013年音源。この音源はバンド結成10年目にして孤高の境地に達した彼らの最後の作品でもある。Sons Of Vestaからリリースされたのが2005年、その当時から既にエモバイオレンス要素を存分に取り込み見事に欧州激情的美意識のもとに自分たちの音として再構築していた。これまでの彼らの魅力を失うことなく、サウンドは更にダークに、ヘヴィに、楽曲は荘厳な雰囲気を帯びはじめ、鋭い切れ味のギターサウンドは研ぎすまされており緊張感も張りつめている。おそらく彼らの自国ドイツの豊かなミュージックシーンからのフィードバックによるものだろう。ZannやTrainwreck、RessurrectionistやDing Dong Deadといった重低音を効かせまくるドイツのバンド達の魂を受け継ぐかのような壮絶なサウンドを完成させた。

tracklist:
A1 Elmsfeuer
A2 Traufe
B1 Mit Abstand
B2 Auswurf

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Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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