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ディスクレビュー: A U Se / SARI (LP) / アイドル曲はマジでわからんの話 /

自分の中にある感情を爆発/解放すること、それは音楽

「ex.NECRONOMIDOL」という枕詞が邪魔だなぁと思った。作品自体は2020年のもので、アナログ化はフランスのブラックメタル/J-POP系をリリースするSpecific Recordingsからリリースされている。彼女の出自自体はアイドルカルチャーなものの、この作品を聴いたら思いの外良くて、グループの中で活動するより自分のクリエイティブを形にすることのほうが向いているのではないかと思った。リリースインフォ見たら「歌詞やアートワークの制作、音楽ディレクションは全てSARI本人が行っている。」と書いてあったので、自身の欲望に基づいた表現が形になったという解釈でいいと思う。
つまりそれは「制作陣や運営の方針」で動く偶像ではなくアーティストになったのだなぁという自身の解放のミュージックであるという側面を考えると、根底にあるテーマはSkramzのそれを同じだと思う。自分の中にある感情を爆発/解放することだ。ただ彼女の音楽はミニマルでエレクトロニックなだけだったということで。はい、良かったです。

tracklist:
1. Mawaru 02:56
2. Tojikome Ta 03:37
3. Syokyushi 03:08
4. Sari No Shitaku 04:48
5. Tohiko 03:09
6. Kokyu 03:29

この先はいつもの毒にも薬にもならないテキストが続きます。

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