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ディスクレビュー: The Shackles Of Birth / Setsuko

スウェーデン・ストックホルムのグラインドコア、Setsukoの2018年アルバム。野坂昭如作『火垂るの墓』、というより高畑勲監督のスタジオジブリの映画アニメーションに影響を受けたであろうバンド名がインパクト大。グラインドコアと言うものの、その音楽的影響は90年代のScreamo、エモバイオレンス的な要素が色濃く反映されている。ただし、激情的な感情的装飾ではなくディストーションサウンド、ブラストビート、高速ギターリフといった表現を主軸に置いていることは言及しておきたい。ザラザラした質感の録音と相まって、サウンドは生々しいのも相乗効果を働かせている。昭和の最後の年、『火垂るの墓』は『となりのトトロ』と同時上映されトトロのほうはロシアのポストロックTotoroが登場しているが、関係性は不明。エヴァンゲリオン同様に、日本アニメ映画が輸出され広がった後の世代の音楽。

1. Mother's Dead 02:28
2. Machine Broke 01:01
3. Luxurious City Life 00:23
4. A Year Defined 01:13
5. Detta Rum 01:25
6. Child Without Brain 02:22
7. Infants 01:08
8. Blast1.mp3 00:30
9. Rat Swarm 01:02
10. Allt Går Sönder 00:42
11. The Shackles Of Life 03:02
12. Deviant Behavior 01:22

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Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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