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 この世は、敵じゃないかもしれないと思ったきっかけ。


私は、YouTubeで期間限定配信のフルーツバスケット(以下略、フルバ)を見た。
3クールで、見応えのあるのものを、2回も。

見つけたのは、ワンシーズン目を一気見できると、YouTubeのホーム画面のおすすめで出できたのがきっかけだった。 
 

1周目は、以前リアムタイムで見ていたフルバが、少し前に見たくなって探した時、アマプラで見れなくなっていて悲しくなった矢先に見つけたから、漁るようにしてみた。

1周して、泣いた。後半(2シーズン)は一気見から毎日2話されるまでの速度に追いついて、毎日2話、更新されるのが楽しみでしょうがなくて、その時の世界は輝いていた。(毎日2話ずつ更新されるワンシーズンが終わって、一気見としてまとめられる、という流れだった)

その時の私は、躁状態に近かった…いや、その時の元気さでしでかした諸々を考えれば躁状態だったのかもしれない。

何事にも終わりは来るもので、フルバは、終わった。なんて汚くて綺麗で、残酷で儚くて、真っ直ぐで、輝いてて、愛情があって、もがき苦しむ人たちの姿が生々しく描かれていて。キャラクターたちの成長と悩みと葛藤が渦巻く話に、殆ど毎回、泣いていた。

それが、その時の私に歯止めをかけてくれていたのかもしれない。


フルバが終わったその後、私は結構重めの鬱期に入った。過食して、過食して、過食して、ダイエットなんてそっちのけで、せっかく痩せた3キロも取り戻しているだろうと思うと体重計にも乗れくなっているくらいには、過食した。
サポートしてくれてた、14万かけてまで、ダイエットをしようと一緒に決意したサポーターさんとも連絡を遮断した。こんな自分じゃ、駄目だと思った。休会したいという旨を連絡してから、電話もLINEも開かずにいる。

毎食食事を写真で送って、アドバイスを貰えないのに腹が立っていたのだろうか。それにすらも高額を注ぎ込んでいるのに。それとも、ダイエットが続かないのは、頑張っても頑張っても体重に変化ないのに、戻るのは一瞬で虚しいからだろうか。

楽しみにしていた前職場の方が、私のために誘ってくれたBBQも当日に鬱転したからとお断りをして、その後また過食した。人前で食べるのが嫌なのに、その分過食して。自分が醜くて。
その2人とも、ごめんなさいのLINEから全て遮断した。

母から来たLINEも、遮断している。

生きる時間を埋めようと、必死に物を食べて生きてる時間を過ごそうとして、うたた寝しては食べてを繰り返していた。そんな日々が、続いていた時、うたた寝して、起きた時、突然前触れもなく、テレビが壊れた。画面も音も、聞こえなくなった。

「あー、イヤフォンのつぎはテレビかぁ…洗濯機かと思ってたよ」なんて呑気に考えている自分がいた。

別に壊れたこと自体は大したことはない。大好きなるろ剣のDVDが暫く見られなくなること、YouTubeやアマプラが大画面で見れなくなる程度で、死ぬほどじゃない。

イヤフォンを前に壊したのは痛かったけど。

一応、修理会社を呼んだけど、見て貰ったけど、どうやら激安の中古品で買ったからか、根本が壊れているらしい。でも、できるだけやってみます、と修理会社が清掃して帰った後、音だけが復活したから、もしかしたら治る奇跡はあるのかもしれない。

今度、また同じ修理会社に聞いてみようと思う。

さて、話を戻そう。私は鬱期に突入していた。
今回のきっかけは分からない。突然にやってきた。

と、思うだけで、きっと原因はあるはずなんだ。

 
BBQを重荷に感じていたのかもしれない。
私はエニアグラム4でありながらINFPだから、自分は無料でご飯を食べられて、周りは気を遣って支払わせてはくれないだろうという現実(既にここ数ヶ月で似た場面を何度も経験した)を見る度に、人に会うのが辛くなる。「生きててごめんなさい」と。

お金も車もない私は、遠出するにはお迎えが必要で、買い出しに行くと言われていたはずの買い出しが省かれたまま、BBQ会場に連れて行かれて、きっと、今回も、お金すら受け取ってくれない。「自分たちがしたくてしたことだから」と。
私には、その行動をみんながする本心は、見えないのに。
当人たちは、苦しくないのだろうか…と。
元々ネガティヴ思考だからかもしれない。相手の気遣いも偽善にしか見えない時がある。というか、申し訳なくなる。
対等の立場でいたい。特別でありたいのと同じくらい。 
弱者としての特別が欲しいわけじゃないから。

特別でありたいのに、いざ特別になると居心地が悪くて。
せめてもと、その時の空気感を必死にあっためるけど、一人になって、帰ってきていつも過食をしてしまう。 
「次の私にはできるだろうか。今日みたいな私でいれるだろうか」そればかりを、考えて。


2度目のBBQをお断りして過食して、久しぶりに重い鬱転まっしぐらだった私が見つけたのが、2周目のフルバだった。

期間限定と言いつつも、暫くは大丈夫だろうと腹を括っていたら、1期目は綺麗に消されていた。
だから、忘れないうちに、消されないうちに、2期と3期は見ていこうと思った。

その日、見ていたら、いつの間にか1日が終わっていた。泣きながら。微笑みながら。真剣に。見続けた。

そしてまた、思うんだ。

なんて醜くて、あったかくて、汚くて、愛情に溢れてて、苦しくて、重くて、まっすぐで、捻じれてて、秀逸で、回りくどくて、幸せは遠いけど近いって思わせる、こんなアニメは他にない、って。


私はこんなもの書けない。
今まで私が書いていた小説はお子ちゃまが書いた玩具に過ぎないと思える程に。

私は、フルバの世界に生まれたかった。 

頑張れば、認められて、会いたい時に会える人がいて、帰ると人がいて、一緒にご飯を食べる。双極性障害と摂食障害を持つ自分とは遠く、かけ離れた存在だと思っていたものが、何故か身近に感じられたから。

私も、生きていて良いのだと言って貰えた気がしたから。

最初に見た時は主人公の声と性格が生理的に無理で挫折して、でも、アマプラの無料配信中に我慢して見てるうちに主人公の辛さにも触れて、ハマっていったアニメだけど。

私も、頑張れる時は頑張って、透ちゃん(主人公)に「頑張りましたね」って言って貰いたいなぁ、と思うこの頃だけど。


…やっぱり携帯で画面見続けると睡眠が浅くなるね。 
早くテレビなんとかしなくちゃ。

まずは、そこから。

フルバ、私に少しだけ、いつまで続くか分からないけど、元気をくれて有難う。配信のタイミングが奇跡みたいな時だったから、運命を感じちゃったよ。

今日は、外に出られそうだよ。
もしかしたら、人と連絡を取るところまで行けるかもしれない。過食も減らしたり、無くしたりできるかもしれない。いつまで続くか分からないけど。


頑張ってみるよ、有難う。



こうやって、夢物語に思いを馳せるから、希望を抱くから、世の中に、より生きづらさを感じていくんだろうな笑笑


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