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医学部合格までにしてきた英語勉強法の全体像+α

ここでは、私が「国公立医学部に合格するまでにしてきた英語の勉強」と、医学部に入ってからも慶応や東大の英語を勉強した上で身につけた「最難関英語を突破するための勉強」を話していきたいと思います。


~旧帝レベル突破編

まず必要になるのは、「単語力、文法力、構文力、解釈力」です。もちろん長文を読む力も大切ですが、旧帝レベルの突破ならそこまで必要としません。というのは、解釈力がついている時点で、かなりの英文が読めるからなんですね。

次に、これらの力をつけるためにしてきた勉強を紹介します。

単語はターゲット1900、英熟語ターゲット1000をやりました。代わりにシス単やLEAPを使ってもOKです。というかLEAPの方がオススメです(笑)


英語は、最悪単語が分かっていれば読めるので、一番大切です。例えば次の文章 “We are negotiating for a new contract.” を訳してみてください。できましたか?訳せたら単語力はある程度ついている証拠です!これからも頑張ってください。訳せなかったらヒントを見てみてください。ヒント→negotiate(交渉する)、contract(契約)  どうでしょう。訳せたのではないでしょうか。このように単語が分かるだけで読める文章は格段に増えるのです。次に文法の勉強を書いていきます。


文法は、まず大前提として中学英語を完璧にしておくと良いでしょう。その上でNextStageを解き、自信のないところをEver Greenで調べるという工程を踏むと理解が深まります。

文法が分かってないといけない理由は「穴埋め問題」を解けるようにするためです。ぶっちゃけ文法を理解してないネイティブの人は多いのですが、それでも英語が分かるので、英文の意味を理解する上では、文法なんていりません。ただ分かってないと点数が取れないからやりましょうって話です。1問見てみましょう。


別にどれでも通じそうじゃん?といって油断すると失点するわけです。どこの大学でも文法問題が1割はあるので、やるべきです。


構文は英語構文150をやりました。例文を覚えるだけです。型となる例文を覚えると、ちょっと変えるだけで色んな文章を作れたり、読めたりします。本当にそれだけ。覚える方が楽ってやつです。


最後に解釈ですが、基礎英文解釈の技術100をやりました。

「解釈って何やるの?」と不思議に思っているかもしれないので少し触れます。解釈をやるまでに散々、熟語や文法、構文をやってきたわけですが、文中にヒョイと出てくると、見逃してしまうことがあります。これを慣れることで減らします。また、文章はいくつかの文からできているので、前の文があることで、意味が通じる文が存在してくるのです。次の日本語の会話を読んでみてください。

Aさん「君、広瀬すずとワンチャン付き合えるんじゃない?」→Bさん「まさかー!」

さてどうでしょう?「まさかー」だけでは意味をなしませんが、前文があることで、「まさか(付き合えるはずない)。」と察することができます。だから解釈は大切なのです。


この章で紹介したことを全部できるようになれば、旧帝レベルはほとんどクリアしたと言っても過言ではありません。


~医学部レベル突破編


解釈力がついたら長文読解を始めていきます。ただ、長文は解釈でやってきた文章が集まってできたものにすぎないので、理論上、解釈が完璧なら長文は読めます。私がはじめに使ったのは、やっておきたい英語長文500でしたが、すでに解釈ができていたこともあって初見でも余裕でできました。


前の章でやって長500を紹介しなかったのはこのためです。解釈ができるなら別にやらなくても読めるんですから。

さて、医学部レベルを突破するためにつけるべき力は、「読解力、作文力」です。順に説明します。

読解力は長文での得点力です。いかに速く、正確に読めるかがカギになってきます。さきほどは、解釈ができれば長文はできると書きましたが、短い文章ばかり収録した解釈の参考書をやっても速読力はつきませんし、全体としての読み方も分からないままです。なのでとにかく、やって長500レベルの長文問題集を可能な限りたくさんやることが大切です。医学部とは言っても、出題される長文は他の学部と同じなので、高度な文章を読むよりも、ふつうの文章を完璧に読めるようにすることが求められます。

ところが!旧帝医や医学部だけの出題がある大学を目指すならやって長500ではぬるいですよ。色んなブログで、やって長500で、東北大、名古屋大はいけるみたいに書いてありますけど、まあ無理です。たしかに非医学部ならば「耐える」かもしれませんが、全文をシッカリ理解することは不可能です。文が複雑な上に、単語数がエグいんです。旧帝医を目指すなら、7割とりたいところなので、全文理解できないのは、すなわち死です。

旧帝医レベルとして私が使ったのは、やっておきたい英語長文700です。安易な発想ですよねえ(笑)。今だから言えるのですが、ポラリス3の方がオススメです。もちろん、やって長700をやるのも良いことですが、少し難しすぎるかなと思うんです。でもオーバーワークってほどではないので、ポラリス3の後にやるのもいいでしょう。


次に作文ですが、竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本の1択ですね。この記事は、ある程度高みを目指す人向けなので、思いやりなんてないです。ドラゴンイングリッシュとかもありますが、それはまた別記事で紹介します。

大前提として、ここまで英語を勉強してきたなら、対策なしでも英文を少しは書けるんです。単語、文法、構文を分かってるんですから、理論上は書けるんです。ただ、知ってる単語をつなぎ合わせて作った英文は、チグハグなので、英作文の大枠としては点が貰えるのですが、細かい減点が入ってしまいます。ちょっと次の英文を読んでみてください。

「自然の中で過ごす。」→”spend time in nature.”

これは多くの受験生が間違える訳です(私も間違えました)。英作文が面白いほど書ける本には、「これでは通じない、natureの使い方が間違えている。」とあります。ちなみに正解は、”spend time outdoors.” です。つまり、意味だけ知っていても正しい文は書けないのです。医学部では1点の減点が命取りなので、やりましょう。


ここまで紹介してきたことができれば、医学部も見えます。


~慶応レベル突破編


もうここからは細かい部分を詰めていく他ありません。

とりあえず、ここまで来ると難しい単語がたくさん出てくるので、新しい単語帳をやりましょう。私は速読英単語上級編をやりました。速読英単語は、そのレベルに応じた文章で単語を学べるので読解力向上にもつながります。


長文もランクの高いものをやりましょう。英語長文レベル別問題集6がこのレベルに該当します。あとはNEW YORK TIMESを読むなど、とにかく多読ですね。


そもそも文が難しくなるので、解釈力も必要になります。英文読解の透視図なんかがオススメです。激ムズと言われがちですが、ここまでのことができていれば十分やっていけます。


英文和訳演習という参考書もやると力になります。和訳演習と言いながら、解釈力向上にもつながる良書ですからね。


まあ結論として、慶応レベル突破のためには難しい参考書を時間掛けてやっていくほかないんです(笑)


これで私のやってきた英語勉強は終わりです。各参考書の使い方やメリットは別記事でまとめますので、興味をもたれた方はぜひ!フォローしてお待ちください!

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