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医学部にも対応!英文法勉強法(Next Stage、Evergreenの使い方)

文法の勉強してるけど、頭に入っている気がしない、、

そんな人は多いでしょうし、私自身も英文法の勉強法が分からず苦戦しました。なので、今回は「誰でも」「簡単に」「完璧に」できる英文法勉強法を紹介します。



準備するもの

前提として、中学レベルの英文法は理解している方向けに記事を書いているので、いきなり高校英語の参考書を紹介させてもらいます。

英文法の基礎の勉強については、別の記事で紹介する予定なので、読んでみたい方はフォローよろしくお願いします。

では、準備するものを書いていきます。

英文法の参考書にはおおきく2種類あります。このことを理解しないで、英文法参考書を紹介しているサイトがまあ多いんです(笑)

1種類目は「文法解説参考書」で、2種類目は「文法演習参考書」です。

この概念が浸透していないせいで、文法演習の参考書しかやっていない人がほとんどです。

大きな流れとしては、解説参考書で文法を理解して、演習参考書で理解したものを確かめる。といった感じです。

解説参考書には、

Evergreen

一億人の英文法

基礎からの新々総合英語

があります。「Evergreen」か「一億人の英文法」から選べば間違いないと思います。

ただ、個人的には「Evergreen」をオススメしています。

Evergreenは他の解説参考書と比較して、単元ごとに章立てて説明しているだけでなく、単元の中でもレベル分けがされています。


こんな感じで、苦手なところでしたら「Part1これが基本」をしっかり読めばいいですし、基礎は完璧にできているところなら「Part3深く知る」から読むと、分かりきった部分を読まずに済みます。

また、後述する英文法の勉強法を実行するためにも、レベル別になっていると楽にできます。

次に演習参考書ですが、

Next Stage

Power Stage

Vintage

Scramble

のどれかを選ぶのがいいでしょう。「Power Stage」が初耳な方もいるかもしれませんが、これは「Next Stage」のちょっぴりパワーアップ版です。そこまで変わりはないです(笑)。

個人的には、解説が簡潔でかつ丁寧なVintageが1番のオススメです。ただ、上記4冊は、どれも問題数が豊富で、レベルも全対応なので、優劣をつけにくいです。

ところで、

大岩のいちばんはじめの英文法

は良いって聞いてるとか、

英文法ポラリス

英文法レベル別問題集

は良書じゃないの?と思っている方も多いでしょうが、私は「ここでは」オススメできません。

これらは、中学英語の範囲からの復習になるので、今回の記事とマッチしていないんです。要は、やる必要がないんです。


英文法の勉強法

今回は使用人口の多いであろう、EvergreenとNext Stageを例に勉強法を紹介していきます。他の参考書でも同じようにやれば良いので、参考にしてみてください。

ザックリと勉強の流れを説明すると、
とりあえずNext Stageを解く→Evergreenで確認する
という感じです。

文法解説参考書は分厚すぎるので、全部読むというよりかは、分からないところを調べるための辞書として使います。

では、早速ですが具体的な勉強法を書いていきます。

A4の裏紙(白い紙なら何でもよし)を半分に折りたたみます。


Next Stageは左が問題ページ、右が解答ページになっているので、解答ページが目に入ってしまうと効果が薄れてしまいます。なので、先ほどの紙で右半分を隠します。


「赤シートで隠せばいいじゃん。」と思うかもしれませんが、甘いです。実際に赤シートで隠すとこんな感じになりますが、これが結構ヒントになってしまうんです。


本番になると「あれ?練習では覚えてたのに忘れちゃった。」ということがあるかもしれませんが、その原因は、無意識にヒントが入ってて、そもそもはじめから覚えているわけではなかった!というケースが多いです。


塾で、覚えてこい!と宿題に出してみると、やってくるにはやってきたが、解答ページを隠さずにやってきた生徒というのは、シッカリ隠して確認テストをするとズタボロです。

隠した上で解いていきます。この時、隠している裏紙に直接回答を書いても良いですし、別の紙を用意して、そっちに回答しても良いです。

1問解いて答え合わせをするのではなく、1ページ分解いてから答え合わせをしてください。こういった1ページにたくさんの問題がある時は、1問1問答えを見ていると、遅い上に、次の問題の答えが見えてしまいます。

今回1ページ分を解いてみたら、下の写真のようになりました。


ワンポイントアドバイスですが、一応書いたけど自信のなかった回答には写真のように印をつけてください。「1%でも間違える可能性があったら」印をつけてください。皆さん甘い人が多すぎます。

「なぜ、その選択肢を選んだのか?」を説明できなかったら、×と考えてよしです。

ここまでできて初めて、右半分を見てください。答え合わせをします。
答え合わせをしたら下の写真のようになりました。


間違えているのが2つと、合ってたけど自信のないものが1つありますね。
では、参考書の方に間違えた問題をメモしていきましょう。間違えたものと自信のなかった問題は×なので、問題の左の枠に線を引きましょう。

ところで、参考書にしっかりチェックできていない人が9割もいるので、チェックの仕方をリンクの記事で説明しています。

「覚え方の定石」と「さらに工夫した『こーびー流』」を読めば、効率の良い参考書の使い方が分かります。

英文法に戻りますが、間違えた問題と印をつけた問題を「詳しく」知る必要があります。Next Stageの解説は不十分です。あとですね、間違えたということは、自分の理解が甘かったということですから、楽して解説読むだけで満足しないでください。

ここでEvergreenの出番です。Next Stageの単元とEvergreenの単元は、ほとんど同じで同期しているので、簡単に調べることができます。

今回間違えた問題を調べて、読んで理解しました。


これだけで満足してたら70点です。理解した内容を定着させるためにも、今後同じミスをしたときにすぐに見直しできるようにするためにも、ノートにまとめてください。

私が学生時代にまとめたノートが残っていたので載せておきます。


調べた問題番号と、その問題を解くために必要だった知識、類題が出たときに必要になりそうな知識をまとめてあります。参考にしてみてください。

このレベルでできて初めて、1ページやった!ということです。これを全単元でやれば、1周やってだけでも、かなりの力がつくことでしょう。


どれだけやればいいか

Next Stageは、全部で約1600問もあるのですが、そもそも全部やる必要があるのか?という疑問から始まります。

Next Stageの内容は以下の通りです。

Part1 文法

Part2 語法

Part3 イディオム

Part4 会話表現

Part5 単語・語彙

Part6 アクセント・発音

以上です。

気づきましたかね。Part1&2やるだけでいいんですね(笑)。

Part3のイディオムは、英熟語のことです。英熟語帳をやるのでいりません。

Part4の会話表現は、英熟語帳に含まれていることが多いので不要です。

Part5の単語・語彙は、単語帳でやるべきです。

Part6のアクセント・発音は、そもそも出題されません。

というわけで、Part1&2だけでいいんです。

ところで、「逆に言えば、Next Stageやれば、英熟語帳やらなくていいんじゃない?」と思った方もいるでしょう。これはやめてほしいです。

入試では、英熟語が空欄で、記述する必要のあるケースが多いです。Next Stageは選択肢しかないので、書けるようにはなれないのです。英熟語帳をしっかりやってくださいね。

Part1&2の問題数を調べてみると750問弱でした。私の書いたとおりに進めていくと、2時間で30問ずつくらい進められます。

1日に30ずつやっていくと、だいたい1ヶ月で1周できます。1周できたら2周目に入りますが、1周目でしっかり調べてまとめたので倍の速さでできるでしょう。

つまり、2ヶ月あれば3周できます。3周できたら、かなり完璧に仕上がっていることでしょう。なので、いったんNext Stageはおしまいです。

ただ、人間は忘れてしまうので、ワンシーズンに1回復習しましょう。1時間で50問くらいできるようになっているので、スキマ時間にやるだけでも2週間で1周できますよ。


英文法をやる理由

英文法を勉強するのは、長文を読めるようになるため。とかよく言いますが、文法なんて分からなくても読めます。日本人でも日本語文法分かっている人少ないですよね?

ひとつ一つの単語の意味と文の捉え方が分かっていれば、文法が分かってなくても読めるんです。

文法を勉強するのは、読むためというよりかは、「書く」ためです。何となく読むことはできますが、何となく書くことはできないからです。

文法問題が入試でどのように問われるかというと、英語長文とセットで出てきます。長文の一部に下線が引かれ、数単語が隠されて、その空欄を埋めるような問題がほとんどです。


こんな感じですね。選択肢で選ぶ場合と、記述の場合がありますが、シッカリと答える実力があるならば、この文章を書けますよね。ということです。

国公立の英語では、和文英訳か自由英作文の問題が出ます。この時、文法を知らないと正しく書けません。

「こういう書き方はできない!」ということを知っていないと書けないんです。

例えば、次の日本語を英訳してみましょう。

「私は、英語を学ぶことは面白いと思うし、また、将来英語を使う人口が増えると思う。」

こんな文章あるのか?って感じですが(笑)




よくやるミスが、

“ I think that learning English is interesting, and more and more people will use English in the future.”

です。文法的なミスがどこか分かりますか?

and more and moreの部分です。I think thatと頭で言っているので、省略して良いと考えてしまいがちです。Thatは2回目でも書かなければいけません。正しくは、

“ I think that learning English is interesting, and that more and more people will use English in the future.”

ですね。こういうのはよくあることです。日本語でも、「これ、全然おいしいよ。」などと言いますが、「全然~ない」の形でなければいけません。

「たこ焼きとか、お好み焼きを食べたい。」も、「とか」は後ろにもつけないといけませんから、「たこ焼きとか、お好み焼きとかを食べたい。」が正しいです。

入試で大切なのは、伝わることではなく、正しく書くことです。そのために文法を勉強するのです。


上級者向け

ところで、Next Stageの次にやる参考書として「頻出英文法・語法問題 1000」が有名ですが、やる必要はあるのでしょうか?

結論から言って、やらなくていいです。東大に行った友達10人も誰も使ってませんでしたし、医学部に行った私自身も使っていませんが合格しています。

母数が少ないかもしれませんが、やらなくていい理由はシッカリあります。
前述したとおり、文法は正しく書くためのものですが、Next Stage以上のレベルは求められないのが1つ。

そもそも文法問題の配点が低い上に、Next Stageで95%カバーできるので、やるだけコスパが悪いのが2つ目です。

これだけで、やらなくていい理由としては十分でしょう。特に2つ目。残りの5%を埋めるために、1冊を完璧にしなければいけないというイカレ具合です。

そんなわけで、Next Stageを完璧にすれば、どの大学にも行けます。頑張っていきましょう!

これでこの記事を終わります。読んでいただき、ありがとうございました。

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