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自立しきれない悔しさ

OCIの申請については前回失敗した所まで書いた。

なぜ、離婚を進めているのにも関わらず、OCIの申請(私にとっては配偶者ビザにあたる)が必要なのかと言うと、

  • 離婚は進めているが、12月中に確実に決着がつく確信が持てない。(何度も何度も先延ばしになっている)

  • 今のPIOの期限は2021年12月末。

  • 今月、離婚が決まっても、就労ビザへの切り替えは時間がかかる。その間、PIO(またはOCI)を保持したままでもよいことになっている。

と、いう理由からだ。

事前に何度も確認して、前日に慌ててDD(定額小為替)を銀行に行って用意して、せっかくの休日を使って出かけたのに、申請手続き(受領する前の手続きの一つだ)すら完了しない事のむなしさと言ったら・・・・。

次の週に引っ越しを控えていたため、すぐには訪問せず、引っ越しが落ち着いてから再度訪問しようと思っていた。

引っ越しが終わった週の水曜日に、当局(FRRO)から電話がかかって来た。

何事かと思ったら、なんと「追加の書類の提示」を求められたのだ。

OCIは、インド国籍を持つ人物との婚姻により滞在許可が発生するので(インド国籍を持つ人物との婚姻、または直接の親子関係などが、PIO/OCI取得の条件になる。)、婚姻関係があることを証明しなければならないのは当然で、それくらいは私も理解できる。そのため、私と夫のパスポートなどの必要書類は提出してあったし、そもそもPIO保持者なので、既にインド政府に婚姻が成立していると認められている状態だ。

離婚手続きは進めているが、インド政府(裁判所)のおかげで、決着がついていない。まだ法律上は夫婦だ。

追加で提示を求められたものは、夫のパスポートの一番最後のページ、婚姻届け(受理されているもの)、ここまでは良かった。それに追加して、結婚が継続している事を証明する「宣誓供述書」が必要だという。

・・・なんでそれを先に言ってくれないのよ。

腹立ちを抑えきれず、電話口で職員につっかかるが、「当局が必要だと思えばいつでも書類の提示を求めることができる」だそうだ。頭では理解できるが、感情がついてこない。

そもそも裁判所がとっとと仕事していれば、配偶者ビザ→雇用ビザに切り替えの手続きを始めることができ、このOCIの手続きは不要だった。それが、裁判所がぐうたら仕事しないからどんどん遅れ(まあ、弁護士のせいでもあるが)、その上、前回は銀行がミスをしたため申請完了ならず、次はいつ行こうかと考えていたらこれらの追加書類が今になって必要だと言う。

みんなちゃんと仕事して・・・・。

今年の秋には、離婚の決着がついて、配偶者ビザ→就労ビザへの切り替えに着手できてもよかったはずなのに、すべてが遅れたためにこの申請が必要になり、時間がかかっている理由(それぞれ特に明確な理由はない)にイラついたが、私一人ではどうしようもない。

今年の秋にはビザの切り替えの手続きを理由に帰国もしたかったのに。

電話が終わってから、私は頭を抱えた。パスポートや婚姻届けぐらいならいいが、宣誓供述書の様な新たに手のかかるものを夫にお願いするのが心底いやで仕方がない。対応はしてくれるだろうが、それによって「こんなにしてやったんだから、離婚を考えなおせ」と言ってくるに違いない。

インド人の配偶者としてインドにいる以上、夫の存在による利益を享受している事は認識しているが、これと離婚は別の話だ。しかし、こちらから何かをお願いして対応してもらってから、そのように主張されると正直イタい。まあ、夫も私によって日本の滞在許可を得られているのだから、と思えばいいのだが、どうしても負い目を感じてしまう。(ちなみに夫は離婚が成立しても、日本の永住権を継続して保持できる。)

夫婦と言えど、別の個人で、違う道を歩もうと決心したからには(少なくとも私はそう決心した)、なるべく夫に借りは作りたくないものだ。

なるべく自立しようともがいているのに、どうしても夫にお願いしなければならない状態がなんとももどかしく、悔しい気持ちになる。外国人の立場と言うのはやはり危ういものだ。海外に住んでいる方は少なからず経験しているのではないだろうか。

私に選択肢はないので、夫には上記の書類の準備をお願いした。



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