見出し画像

【元夫からの連絡】別れた配偶者との関係はみんなどうしてるの??

引越しも終わって、家電の設置なども落ち着き、やっと一息ついた10月の半ば、元夫から電話がかかってきた。

私は条件反射で胃がギュッとなるのを感じた。

絶対にいい事じゃない、って心のどこかで分かってるからである。

嫌な予感がするので電話に出ないでいると、しばらくして電話は切れた。

ほっとしたのも束の間、すぐにまた電話がかかって来た。しばらく無視したが、何度もかかってくるので、5回目にして諦めて電話に出た。

そう言えば、昔は1、2分の間に26回ぐらい着信があった事もあったな。。。(遠い目)

神様、いつになったらこの人から解放してくれますか?



形ばかりの挨拶や状況伺いをさっさと切り上げて、本題を尋ねるとやはりお金の要求であった。

またか。。。。

思わず舌打ちしてしまう。(多分、心の中で笑)

聞いてみると、しばらく体調不良で仕事してなかったから収入がない時期があり、いくらか工面して欲しいのだと言う。

「しばらく仕事できてなかったけど、今のプロジェクトが始まったらかなり余裕できるから。」

同じ事を数ヶ月前にも聞いた気がするんだよな。。。
そのプロジェクトはいつ始まるのよ?

「いくら?」と聞くと
「10万円」と返ってきた。

その後、どの口座に振り込んで欲しいのか等、矢継ぎ早に言われたが、どうにも違和感を拭えない。

なんでこちらがお金払って当然って思ってる???



少し前の事だが、私達夫婦は昨年の5月に離婚が決まった。その際、判決文に親権について一切の言及が無かった事と、娘は既に元夫と数年間一緒にいた事から、不本意だったが、そのまま元夫が娘を引き取る事になった。この時、私はインド、元夫と娘は日本にいた。

その後、昨年の8月に娘の進学の為に二人はアメリカに引っ越した。
アメリカに行く事は事前には伝えられておらず、事後報告だった。

娘は成績も良く、アメリカの環境が合っていたんじゃないかと思うが、突然、今年の9月に日本に帰国したらしい。

なぜ「らしい」なのかと言うと、帰国したと言う報告があったわけでなく、引っ越し先のアパートの動画が送られて来ただけだったからだ。その動画を見て初めて、日本に帰って来ている事が分かった。

もはや別れた夫がどこにいようと気にならないが、問題は娘である。

娘はまだ未成年で、学校に行く必要がある。可能な限り娘に合った環境にしてやりたいし、何度もむやみに環境を変更させたくない。特に金銭的な理由で。

帰国した理由は義理の母と妹(元夫の母と妹で、アメリカに滞在する許可を持っている)との関係が悪くなったからだと言っているが、要はお金が足りなかったのだろうと推察する。

元夫と娘は、ニュージャージー州にいる義理の妹の家に居候していた。
その家には義理の妹とその息子、義理の母が住んでいた。3人で住んでいるところに2人が来たのだから、狭くなっただろうし、生活の場を一緒にしているとお互いに影響を受け合う。

元夫によると、義理の妹は(自分の息子と比べて)娘の成績が良い事に嫉妬し、大人3人の関係が悪化したので、帰国した、と言う。

大人3人の関係が悪化しただけならば、何もわざわざ日本に帰国する必要はない。お金さえあれば、義理の妹の家を出て二人で暮らすためのアパートを借りればよい事であるが、それをしていないと言う事はお金がないのだろう。



今年に入って、6月に30万円、9月に10万円、そして今月に5万円を用立てているが、6月分は、昨年度の娘の学費だったのではないかと推察している。

つまり編入初年度にして、学費を滞納していたと言う事だ。(推察だけど)

何度同じ事を繰り返せはいいのだろうか。息子がカナダに行った時も同じだった。初年度の入学費と初期費用を払った後は、色々言い訳をして学費を滞納したため、息子は同じ大学で勉強を続ける事ができず、より学費の安い短大に転校した。

入学時だけ支払いできたら、いいと思っているのだろうか。それとも計算ができないのか。

高校だったら最低3年、大学ならば2年~4年は支払いできる見通しを立てておいて欲しいものだ。難しいと分かったら学費の安いところを検討するべきなのに、なぜかそれができない。

初年度の学費に未払いがあるので、息子はいつ催促が来るかとびくびくしている。(今は私も息子も完済してしまう余裕がない。)

今年用立てたお金は大した金額ではないが、私も転職時に発生した無収入の期間、一時帰国、息子の学費(息子も貯金から支払い)を私一人で賄っている。

連れ去りに近い形で勝手に娘を手元に置いておいて、好きな様に場所を移動し、自分が困った時にだけ、娘を理由にしてお金を要求してくるのはやり方が汚い。

しかし、そうと分かっていても、娘の為と思うと協力せざるを得ないのが現状だ。元夫はそこを分かってやっているのか、無意識なのか。



もうそろそろ、私が貯金していた日本円は底をつく。

インドルピーは少しは貯めているが、これは年末に払う息子の学費分なので、これには手を付けられない。

息子はアルバイトをかけもちして、節約して、可能な分は学費を払い、努力してくれている。卒業まで後1年半だから、たとえ借金してでも卒業の後押しをしてやりたいし、それが親の役割であるとも言える。

元夫がまくし立てる言い訳をぼんやりと聞きながら、特に反論せずに電話を終わらせた。

どうにも納得いかない私は、とりあえず、この依頼を無視する事にした。



数日経って、再び元夫から電話がかかってきた。

今度は明確に要件が分かっているので、無視した。どうせ、こちらの状況も聞こうとすらしないのに、当然の如くお金が振り込まれているものと思っていたのだろう。

助けて欲しいのなら、お願いする相手には向き合って欲しいものだ。

今回も6回目ぐらいで根負けして電話に出る。なぜお金を送っていないのか?と聞かれたので、無いから送れない、と正直に答えた。

そのやり取りを繰り返していくうちに、また腹が立ってきたのだろう、徐々に脅す様な怒鳴り声に変わり始めた。

お前のために黙って離婚させてやったのに
お前が仕事したいって言うからさせてやったのに
お金が無いってどう言う事だ???

確かに今は前みたいな我慢はやめた。

カフェに行ったり、デリバリー頼んだり、
前よりはちょっといい洋服を買ったりもしている。それは事実だ。
でも息子の学費は払ってるし、猫達の通院費用も払ってる。
前よりは使うところと節約するところのバランスが取れてると思うのだ。

こちらは外にいるのにお構いなしに怒鳴り始める元夫の電話を伏せて、しばらくほっておいた。10分程経った頃、スピーカーにしていないスマホの向う側から、「…いいんだな?覚えておけよ!」みたいな捨て台詞を最後に吐いて電話は切れた。

どうせ、どんなにがんばっても私の良い事など娘に伝わらず、またこちらに一時的にでも娘を戻すつもりなどないくせに今更脅しにかかっても無駄である。

やれやれ。もう電話かけて来ないで欲しい。

あるけど払わないんじゃなくて、無いから払えないのだ。




さらに数日して、今度は出勤前の忙しい時にかけてきた。
さすがは我が元夫、私が嫌がるタイミングをよく知っている。

今回は徹底的に無視したが、オフィスに着いたタイミングで、メッセージに切り替わった。

「こっちも忙しいんだ。2分だけでいいから話させろ。」

別にこちらがお願いしているのではないのだが。

電話に出ると、前回の続きで、やっぱりお金を送って欲しいと言う。もう無いと断ると「5万円でいいから。娘の学費なんだ。」と言い出した。

私は深いため息が出るのを止められなかった。
ここまで言われては工面するしかないのだから。
どの様な形であっても、結局困るのは娘なのだ。

日本円で残っている残高をかき集めて、その夜に送金した。

すると、ピタリとメッセージも電話も止まった。

改めてだが、「お金欲しいだけだったんだなあ」と残念な気持ちで一杯になった。

送金した時だけ思い出した様に娘の写真を送ってきたが、その後は何一つ送って来ない。もう少し娘の様子を送ってくれてもいいんじゃないの。

世の中の離婚カップルは、離婚後、どの程度の距離感を維持してるんだろう。お金に困った時だけ脅しかけてくる様なヤツを相手にしなくていいのだが、子供への気持ちを弱みと見抜き、要求をふっかけてくる様なケースはあるんだろうか。

別れてしばらく経ったので、冷静になる事ができたと思う。次こそもう相手にしない。こちらの預金もいよいよ空っぽである。

無い袖は振れぬのだ。




サポートいただけた場合は、「子供が売られない世界をつくる」を掲げてインドでも活動をしている、かものはしプロジェクトに寄付します。