学費の支払い完了:「すみません」の代わりに「ありがとう」でいこう!
12月に入り、年末の恒例イベント、学費の支払いがやってきた。
結婚して20年(もう離婚したけど)、我が家に幸せなクリスマスが来た事なんてない笑。みんな楽しそうなのに、自分は支払いに追われていたり、短期のバイトをしていたので、実はこのシーズンは嫌いなのだ。
今年は過去の数年間と比べてあまり貯金ができていなかったので、本当に大変だった。
今年の始めに転職した事も原因の一つだった。転職のビザ取得の手続きで数か月間無職の期間が発生し、さらに、一時帰国が必要だった事と、転職後の給与は上がったが同時に税率も上がった為、結果として手取りがあまり増えなかった事が要因と思う。
さらに、保険料の支払いが今月だった事を忘れていた。自動引き落としにしていたため、計画していた他の支払いの計画が大きく狂ってしまい、引き落としがあった瞬間は文字通り頭を抱えてしまった。
その上、今年はちょこちょこと元夫からお金をせびられて払ってしまった。すぐには使うお金ではなかったが、少しでも日本円があると思うと心の余裕が違った。だがそれももう無い。
あれこれ計算をしながら、普段は使わない口座の預金やタンス預金もほぼ全てを投入して学費を工面した。
インドからカナダへの送金は、今まではWISEと言うプラットフォームを使っていた。
もちろん海外送金の手段としては銀行が一番最初のオプションになるだろうが、以前銀行で海外へ送金した時は、窓口の人が何かを誤ったらしく送金に何日もかかった経験があって使いたくなかった。
一方、WISEはオンラインで完結するし、最近何度か利用しているので送金までの日数も予想できたし、(今までは)費用もそこまで高くなかった印象だったからだ。
ただ、WISEの難点は、送金手続きをした後、送金する金額を指定の銀行口座に振り込みする必要がある事であった。(インド→カナダの送金の場合)
息子の短大の学費はセメスター毎に約8.000~9,000カナダドルで、約50万ルピー前後になる。このくらいの金額だと、銀行振り込みが可能な一日の上限に達してしまう事が多く、2回、3回に分けて送金する事が多かった。
今回も約50万ルピー分を送金予定だったので、確実に送金できる10万ルピーづつを5回に分けて送金していた。
ところが4回目を送金した時点で、息子からメッセージがあった。
「ママ、今まで受け取った分がXXXXカナダドルなんだけど。後何回送金するの?」
おや・・・?計算よりずっと少ないぞ???
慌てて過去の送金を確認すると、過去は1回の送金と税金で2,000ルピー程の手数料だったのに、今回からなんと6,000ルピー程に値上がり?していたのだ。(ちゃんと確認しよう、自分。。。)
海外送金時には、「手数料を含めてXXXX円分」「XXX円分で、手数料は別途」を選択できるが、私はいつも手数料を含めた金額を指定していたため、受け取り金額が目減りしていたのだ。
おおお、どうしよう。最後の送金分10万ルピーしか予算取ってない・・・。
計算すると、同じ手段で送金した場合は、およそ300カナダドル足りない。
どうしようかぐるぐると考えていると、息子が「300カナダドルなら、僕が払うよ。少しだけど貯金あるし。」と言うではないか。
おお・・・なんと頼もしく成長したなあ・・・と言う嬉しい気持ちと
あああ~学費だけは全額支払ってやりたかったのに・・・と言う悔しい気持ちが、
ないまぜになったが、後者の気持ちの方が少し勝った。
色々調べなおした結果、銀行での海外送金も今はネットで完結する様になっており、しかも計算したらWISEよりずっと手数料が安い事が分かったので、最後の5回目は銀行を利用したのだが、それでもやはり約200カナダドル足りなかった。
最後の送金手続きを終えた後、「送金手続きしたよ~。全額払えずごめんね。」と言うと、
息子は「謝らないでよ。助けられてるのはこっちだから。」と言ってくれた。
私は嬉しい気持ちよりは悔しい気持ちが勝っていたため、つい言ってしまった言葉だが、息子はこれでも嬉しいと言ってくれてるのだ。
そしたら、「やったぜ!」と言う気持ちで一緒に乗り越えていった方がいいじゃないか。
そう思いなおして、息子には「今回の学費も払ってやったぜ!」と言い直した笑
日本のビジネスシーンで仕事した経験がある人なら分かると思うのだが、「すみません」は時に「ありがとう」の意味を含んでいる事がある。
あの習慣はやめたらいいのじゃないかと思う。
例えば待ち合わせをする時に、「10時に集合なので、念のため8時に出ました。」と発言した場合、(そんなに早くから準備してくれてありがたいなあ・・)と言う気持ちで「すいません。」と言われる事がある。
10時の集合に合意したのは自分だし、
間に合わせたいから8時に出ると決めたのも自分なので、
「すいません。」よりは「ありがとうございます!」と言ってくれた方が、双方の気持ちのエネルギーがポジティブな方向を向く様な気がする。
私もクセになっていて「すみません」と言いそうになる事も多いが、感謝の意を示したい場合は、意識して「ありがとう」に置き換える様にしている。
当然、謝罪の時は「すみません」だが笑
クリスマスを控えてみんなが浮き立つ12月に、有り金をほぼ全部はたいてしまった私だが、今回も息子の成長を感じられ、何より一番大きな支払いを完了した(ちょっと足りなかったけど笑)ので、達成感もある。
やれやれ何とかなったか・・・と言う気持ちだ。
今年も残りあと少し。
年内に手術も終えてすっきりして新しい年を迎えるべく、確認と準備を進めている。体もお金も問題なく乗り越えられる事を目指して、2023年の最後の月を突っ走っていきたい。